先日、加太中学校で実施した「命を守る教育」のことが記事になっています。講師の夢ら丘さんと吉澤さんは、8年前に和歌山県に入ってくれて「命を守る教育」を行ってくれています。この授業の教材となっているのは「カーくんと森のなかまたち」で、当時、和歌山県教育委員会では、この授業を各校で実践できるよう同図書を購入し、県内の公立学校に配布しました。絵本を用いて模範的な「命を守る教育」として活用していることは、大きな話題になったと記憶しています。
このことは文部科学省にも報告しており「和歌山県が全国に先駆けて実践している自殺予防教育」は注目を集めました。今では首都圏、四国や九州などにも広がり、和歌山県の取り組みは全国の模範になっていると思っています。
今回、夢ら丘さんと吉澤さんが和歌山市に来てくれて、加太中学校で授業を実施してくれたことはその継続性を示すものであり、和歌山県の取り組みが再評価されるものだと確信しています。
話を交わした学校カウンセラーの方からは「人権を守るための教育は継続することで効果が期待できます。一度やったからと言って効果が出るものではなく、継続してこそ身につくものです」と伝えてくれました。和歌山県では「命を守る教育」継続して実施していますから、高いレベルにあるのではないかと思います。
この授業は複数の新聞に掲載されています。全国に向けて和歌山県の「命を守る教育」を発信したいと考えています。きっと作家の方々は全国で授業を行っていく中で、和歌山県の「命を守る授業」のことを話してくれると思います。
和歌山県教育関係者から「命を守る教育」に関して次のような意見が届けられています。
変わりなく、夢ら丘先生共々「命を守る教育」にお取り組のご様子、何よりと存じます。
私は、ここ10年ほどの学校教育の在り方には大きな誤り、問題があると感じているのですが、ご両所を招いてくださる学校や施設がいまだ数多くあるということは、管理的・統制的でテスト重視に偏った競争的な教育、付け焼き刃的な教育課程の中でも、子どもたち、子どもたちの心に向き合っている確かな教育を大事にされている学校や施設が、決して少なくないこと、理解者の輪が拡がっていることが感じられて、たいへん嬉しく思います。
私は、教育の現場や教育行政から離れてしまった身ですが、いくつかのNPOやユネスコ活動などにかかわらせていただき、最近は、義務教育段階の学びを獲得できなかった人々のための「夜間中学校」の普及にもかかわるようになり、微力ながら何かのお役に立てればと老骨を励ましているところです。
「令和」の時代が、真に美しく和やかな時代になることを念じ、先生方のご健勝と息の長いご努力にエールを送り続けたいと存じます。
という内容です。教育に携わっている元教師の素晴らしい意見だと思います。
このことからも、和歌山県教育委員会は、作者の期待に応えられる教育を実践してくれるものだと確信しています。そのことが皆さんからいただいている反響に応えることになります。
台湾の方から「KANO 1931海の向こうの甲子園」の映画のことを聞いていました。「この映画に感動しました」と聞いていたのですが、見る機会がなくそのままになっていました。ところが最近になって複数の方から、この映画のことを聞くようになりました。その全てが「感動するので観て下さい」「大好きな映画です」「実話に基づいた日台の話です」などお薦めの意見ばかりです。
この物語は昭和6年、夏の甲子園大会に出場した台湾の嘉義農林学校野球部の物語だということです。参考までに、同校は夏の甲子園初出場にも関わらず決勝にまで進出したようです。
日本と台湾の間にあった実話であり感動のドラマだと聞いています。多くの方のお薦めがあるので、是非、鑑賞したいと思っています。