「アロチ活性化委員会」のメンバーで和歌山大学足立副学長を訪ねました。副学長は和歌山県の活性化と和歌山市内の商店街の再生モデルを研究している教授で、これまでもぶらくり丁や美園商店街の再生などに関しての研究や講演、学生たちと共に再生モデルの実践を行っています。
今回、アロチ活性化委員会では街の活性化を目指してやるべきことを企画、行動に移していますが、専門家の知見を伺いたいと考えて、足立先生との勉強会を行ったものです。先生は快く引き受けてくれたので、メンバーと共に勉強会に参加しました。
先生からは「メンバーが集まることが凄いことです。集まって話し合わないことには何事も進まないからです。さらに一歩を踏み出して勉強会に参加しようと思うことも凄いことです。多くの場合、思うけれども行動しないので企画は止まってしまいます」と話を切り出してくれました。
そして「アロチをブランド化することを目指している。この目標設定は良いと思います。何故なら、歴史のあるものでなければブランド化できないからです。和歌山市の人は気づいていないかもしれませんが、アロチはブランド力を持っていると思います。私の出身は浦安市ですが、私がいた頃にはアロチのような繁華街はありませんでした。まとまった飲食店街、楽しめる場所は県庁所在地の市か、人口の多い都市以外にはありません。アロチがあることは当たり前のことではなく、私が和歌山市に赴任してきた時は、街の機能を有していると思ったものです。今もそう思っているので、新型コロナウイルス感染症の影響で人出が少なくなっていますが、再生に向けた地元から盛り上げようとしている活動は素晴らしいと思います」と話してくれました。
こう切り出してくれたことからアイデアが出てきました。
以上のような話し合いを行いました。企画したことを実現させるために行動に移したいと考えています。
新型コロナウイルス感染症の影響から集まることを見合わせていた議員団会議を行いました。会員が集まるのは久しぶりのことでした。各議員から近況報告を聞かせてもらうなど情報の共有を図りました。また本年度は毎年実施している研修会を中止しましたが、来年度は開催する方向で調整することにしました。
僕からは和歌山県の主な動きについて報告しました。
- 串本町にロケット射場を建設していること。観光と地域活性化、将来の産業化につなげたいと考えています。
- 統合型リゾートの事業者の公募を行いました。今年10月19日に提案資料の締め切りなので、来年1月には事業者選定をすることになります。
- 和歌山県は関西のエネルギー供給県でしたが、火力発電所の廃止によって供給力がなくなっています。エネルギーは和歌山県の産品でしたが現在はそうではなくなっています。ただ地形的にエネルギー産業に適しているので、再生可能エネルギーやメタンハイドレートなどの資源の活用を検討しています。
- ICTやハイテク産業の誘致を進めています。実績をあげているところですが、継続した誘致を進めています。
- 和歌山市内に4つの大学が開学しています。ここ4年間、毎年一つの大学が開学していることから学生数が増え始めています。
- 和歌山市と泉南地域は経済圏が近接しているので、大きなくくりを考えた企業誘致も考える必要があります。企業進出には企業が求めている子育て環境、高校や大学、医療機関などが必要であり、和歌山市にはそれらの機能が備わっています。
以上の報告を行い、その後皆さんと意見交換を行いました。情報の共有ができたことで会議の目的は達せられました。