活動報告・レポート
2020年9月29日(火)
県議会閉会
県議会閉会
県議会閉会

令和2年9月県議会定例会は、提案されていた補正予算案を始めとする全ての議案を可決して閉会しました。補正予算案は新型コロナウイルス感染症対策に資するもので、特に事業者と観光業界の支援につなげるものです。経済的な打撃を受けている県内事業者を支援するための施策を実行するための補正予算を可決したことから、すみやかに施策を実行していくことになります。

改めて議会は私達の生活に直結していること、事業者の支援につながっていること、そして皆さんの思いを実現に向かわせることに至る道だと実感しています。どれだけ多くの声を、思いを受け取って議会に持ち込めるのか。それが県政であり託された思いを実現することになります。

これは、昨日、追加提案された教育委員の人事案件を採決している時に思いました。教育委員の選任について議員が投票するのですが、皆さんから選ばれて議決権を得ているので、その重さを感じています。投票行為は決断であり自ら責任を負うものです。投票行為がどれだけ重いものなのかを感じています。

議案の採決についても同じです。補正予算案などの議案は議会で可決しなければ、予算執行することはできません。予算執行につながる行為が議決ですから、その責任は重く真に県民の皆さんのお役に立つものかどうかを判断することになります。

いつものことですが、議決することの重さを議会最終日に感じています。

またこの県議会では一般質問を行い、知事や部長と議論を交わしました。これもいつも感じることですが、テーマを決めて議論を交わす度に質が高まっていきます。新たな資料や一般質問に関係してくる資料も見つかるので、大変ですが組み立てる楽しさを感じます。一般質問の質を高めることによって議論の質も高まり、それが県政の質を高めていくものと確信しています。県政の一役を担っていることに誇りを持って議員活動を行っています。

取材対応

議会の合間に「宇宙教育」に関しての取材を受けました。一昨日のラジオ出演「活動報告」を読んでくれた方から取材の依頼があり、今日、受けさせてもらったものです。取材は時間にして約1時間でしたが、平成21年の「宇宙が和歌山にやってきた」から始まった宇宙教育への道を説明しました。当時はまだ和歌山県にはロケット射場建設計画も宇宙教育もなかった時でした。上野精一さん、敦子さんと「宇宙に一番近い和歌山県を目指そう」と意見を一致させて取り組んだのが「宇宙教育」です。その推進力として和歌山県とJAXAとの間で「宇宙教育活動に関する連携協定」を締結し、そこから「JAXAスペースティーチャーズ和歌山」につなげていきました。

当時は順調に階段を進めたように思っていましたが、今、当時の行動を振り返ると絶妙のタイミングと奇跡の連続だったと思います。奇跡を起こせたのは、先を見据えた宇宙教育の企画力と押し込みの力、そしてチーム力があったからだと思います。和歌山県教育委員会、和歌山大学、JAXA、そして若い教師の方々とチームを組んだことで、困難を乗り越えられたと思います。

和歌山県は宇宙教育の先進県を目指して各地での講演会開催や、宇宙教育を担える教師を養成したこと。その根本にあったのは宇宙に一番近い和歌山県を築くためでした。宇宙を引き寄せるためには仕掛けと、宇宙を受け入れられる土壌をつくる必要があります。何も土壌がないところに宇宙は舞い降りてくれません。受け入れる県内の環境を整えることによって宇宙を引き寄せることができたと確信しています。

そこにいてくれたのが上野精一さんであり上野敦子さんなのです。二人の存在無くして宇宙教育はなく、もちろん和歌山県と宇宙はありませんでした。将来、和歌山県は宇宙に最も近い県と呼ばれることになります。その功労者、恩人は上野さん達だということを忘れてはいけないと思います。

取材してくれた方には「宇宙教育」のこれまでの経緯をしっかり丁寧に、そして心を込めて思いを説明しました。「宇宙の夢」その思いは伝わったと思います。大切なことは実績を誇ることではなく、表面には表れない関係した人の思いを伝えること、理解してもらうことです。思いが伝わらなければ「単なる事業」に過ぎません。和歌山県に宇宙を呼ぼうとして活動した人達の志と強い思いを理解してもらうことで事業は意味を持ち、携わった人たちの志は引き継がれます。

物事は表面化するまでの経緯、そして物語を語れなければ輝きません。物語として語れることで地元はその事業の意味を理解し、誇りを持てるのです。

取材のため県議会に来ていただいたことに感謝しています。「この取材は楽しくてワクワクする時間でした」と伝えてくれたことは、とても嬉しいことです。

その他
  • 和歌山県で実現させたい企画について協議を行いました。企画案に基づいて説明を行い、全員が現状を把握して、この次にすべきことを考えました。スピード感があり判断するための材料を集めること、役割分担することなどを決めて協議を終えました。よい企画調整会議になったと思います。
  • 政策研修会に参加しました。新型コロウイルス感染症の影響を受けている中小企業の現状を知り、実行すべき政策について学習する機会となりました。