活動報告・レポート
2020年9月25日(金)
お祀りの価値
お祀りの価値

令和2年9月県議会一般質問で僕のインターネット中継を見てくれた方から連絡をいただきました。

片桐さんの議会一般質問中継を見ていましたが、伝統的な「お祀り」を継承することを取り上げたことは素晴らしいことです。本当に凄い質問だと思います。

この提案は次の時代につながるもので、非常に高いレベルの提案だと思います。


    太刀ケ谷神社お祀り
  1. まず太刀ケ谷神社を取り上げてくれたことです。和歌山県内でも知られていない神社を一般質問で大きく取り上げたことは凄いことです。神武天皇が立ち寄ったとされている物語を紹介してくれたことでこの神社の価値を知らしめてくれました。神武天皇の太刀が御神体の神社は他にはなく、この神社だけのものです。こんな素晴らしい言い伝えがあるにも関わらず、地域資源としても観光資源としても活用していなかった観光行政に対して、和歌山県が誇る「記紀」の価値を示してくれました。
    神武天皇の言い伝えと共に神社があることは優れた地域資源であり、観光資源です。この価値を伝えてくれた質問に意味があります。
  2. お祀りの意味をしっかりと伝えてくれたことです。「お祀り」は厳かなこと、「ひっそり」とである祀りの価値を示してくれました。お祀りは「わっしょい、わっしょい」ではなく本来は神事であり厳かなものなのです。太刀ケ谷神社のお祀り、竈山神社のお祀りも厳かなものであり、その伝統を受け継いでいることに価値があることを見抜いています。和歌山県の「お祀り」は神事であり、厳かなものであることに価値があることを知って欲しいと思います。
  3. 当局に対して太刀ケ谷神社の事例を用いて、その伝統が途切れようとしている課題を突き付けてくれました。「祀り」の担い手が高齢化していることから、他の地区に呼び掛けようとしている現実は切実なものがあります。ここにこの質問の優れたところがあります。
    つまり和歌山県にとって大事な「お祀り」の担い手を集める必要性を説いているからです。やるべきことは「お祀り」をつなぐためのプラットホームを設置することです。和歌山県の伝統的な「お祀り」を紹介し、全国に「お祀り」の担い手を募集するのです。応募してくれた方を「お祀りの」担い手として登録しておき、登録者には「お祀り」の開催の案内を行い、実際にボランティアで来てもらうのです。
    太刀ケ谷神社お祀り 例えば太刀ケ谷神社の「お祀り」の開催日時の案内を行い来てもらうのです。地域の方と一緒に「お祀り」を運営してもらう代わりに、地元の方が言い伝え、つまり「口碑」をお手伝いに来てくれた方に伝えるのです。他府県から来てくれた方は和歌山県ファンになってくれますし、新しい形の担い手として活動してくれると思います。この一般質問の大きな意味は、和歌山県の枠を超えて「お祀り」の担い手を創り出すことにあるのです。
    そして和歌山県の伝統を継承することになり、担い手不足を解消することになり、そして観光振興になり、究極は和歌山県の魅力に触れて移住者を増やすことにつながることに発展していきます。行政と民間が協調できる形を生み出した凄い質問です。
  4. 「お祀りをつなぐプラットホーム」を是非、作って下さい。私も参画しますし、既に和歌山県に進出してくれている企業からも参画してくれます。進出してくれている企業の命題は地域とのコミュニケーションですから「お祀り」に参加することは、まさに地元の皆さんとの触れ合いであり、優れたコミュニケーションの機会になります。既にこの提案に賛同してくれる企業がありますから、組織を立ち上げて下さい。
    そしてこのことはワーケ―ションの誘致にもつながります。進出した企業が地元とのコミュニケーション手段があれば、進出した後の地域行事に即参加できるからです。
  5. 地域に存在する歴史と文化は継承すべきものですが、その価値は見失われていました。しかし現在はその転換期にあります。歴史と文化を大切に護り継承しようと取り組んでいる地域が世界から評価されるようになっています。和歌山県が育んできた自然は世界から評価されています。和歌山県人に潜み、歴史の始点から伝わっている自然信仰も世界から評価されています。そして「記紀」にも記されていて、地域で「口碑」されている神武天皇の物語は他の地域にはないものです。歴史と伝統を持つ和歌山県の価値は世界から評価されるに相応しいと思います。この価値を取り上げたことも評価されるべきです。
その他
  • 学童保育について協議を行いました。和歌山市内における小学校の学童保育を有意義なものにしようと考えて取り組んでくれている皆さんがいます。安心感があり時間を有効に使えるような学童保育を目指していることを嬉しく思います。
  • 役所と現場について考えさせられる事例がありました。仕事ではどちらも大事だということです。現場は最優先される大事なものですが、管理部門は現場の仕事の成果を図るために必要なものです。どちらも大事な仕事と役割を持っています。