活動報告・レポート
2020年9月23日(水)
宇宙教育研究会
県議会一般質問最終日

県議会一般質問の最終日を迎えました。この4日間、議員と知事を始めとする当局が論戦を繰り広げました。午後から登壇した議員から「今回、私も議場で質疑を聞かせていただきましたが、一般質問において各地域を代表する議員たちが、県政の課題を取り上げて質の高い質疑を交わしました。このことが県政発展につながるものだと思いますし、今日も議論を交わしたいと思います」という主旨の挨拶がありました。

議会一般質問の重要性を語る言葉であり、改めて皆さんの期待を背負って議場で論戦を交わせることの凄さを感じています。貴志川線や統合型リゾート、新型コロナウイルス対策など、4人の議員が質疑を終えて一般質問を終えました。

今回も内容の濃い議論が繰り広げられた本会議でした。課題解決や提言の実現に向けて取り組みたいと考えています。

宇宙教育研究会

令和2年9月19日、「和歌山県宇宙教育研究会」が設立されました。設立総会は串本町で行われ、会長を始めとする役員が選出されると共に会則も承認され、活動が開始されることになりました。

研究会の事業は次の通りです。

  1. 小中学生を対象とした宇宙教育プログラムを開発、実施すること。
  2. 関係機関との連携調整に関すること。
  3. 普及啓発及び広報に関すること。
  4. 資金調達及び運用に関すること。
  5. その他、宇宙教育に必要なこと。
宇宙教育

和歌山県が宇宙教育では最先端の県だと思っていますが、さらに教育の質を高められる研究会が発足したことを嬉しく思います。しかもメンバーには和歌山県スペースティーチャーズのメンバーがリーダー的役割を担って参画していることを嬉しく思います。このことは、確実に過去と現代はつながっている。過去に目指したことは時間をおいて、実現に向かおうとしていることを示しています。筑波宇宙センターでのスペースティーチャーズ養成訓練やその後の宇宙教育の足跡を確かめるのに十分な結果がでました。

これで和歌山県に宇宙に関して必要なものが揃い始めました。

ロケット射場、和歌山大学での宇宙研究、和歌山県スペースティーチャーズの活動、宇宙教育、そして和歌山県宇宙教育研究会の発足です。

ここに加えて衛星ビジネスも誘致したいと考えていますし、ロケット、衛星に必要な人材を輩出するための宇宙教育につなげたいと考えています。産業誘致、研究施設、人材輩出のための教育プログラムの確立など、一連の流れを和歌山県で持ちたいと考えています。

教育するためには本物、実機が必要となります。本物と実機があれば教育が必要となります。そんな県は和歌山県や鹿児島県など数えるほどですから、和歌山県で根付いている宇宙教育を大切に育てていきたいと考えています。

宇宙教育と宇宙教育研究会に関しては、県立桐蔭高校と県立向陽高校を訪ねて話をさせていただきました。桐蔭高校の木皮校長先生、向陽高校の鈴木校長先生、どちらの校長も担当の先生も宇宙教育にとても熱心で、今後の研究会の活動を大いに期待したいと思います。

嬉しいことに「片桐さんが宇宙教育を県議会で取り上げた時、私は中継を観ていました。宇宙教育は片桐さんだと認識しています。丁寧に訪ねてくれてありがとうございます」と挨拶をいただいたことに恐縮しています。

加えて、和歌山県の宇宙教育に尽力していただいた元JAXA上野精一さんの功績とご不幸を伝えました。宇宙教育に携わっている先生方は上野先生を知っているので、一同、驚きの言葉がありました。和歌山県の宇宙教育といえば上野精一さんが定着していることを嬉しく思いますし、先生方の心に生きていることを知り、現代の偉人であることを強く認識しました。

この上野先生の功績を受け継いで、さらに和歌山県こそ宇宙教育県であることを訴え続けたいと考えています。