和歌山県雑賀崎工業団地の製造業における新型コロナウイルス感染症の影響について聞かせてもらいました。
「これまでの受注残がありますから、多少の影響はあるものの工場は稼働しています。しかし問題はこれからです。新型コロナウイルス感染症が拡大して以降、メーカーからの受注がない、または大幅に減少しているので、今ある受注の製品を納品した後の仕事がないのです。飲食店などは直接影響を受けているので、今までも苦しかったと思いますが、製造業が正念場を迎えるのは、受注残がなくなってからになります。今年の後半から来年度にかけての仕事が減少していることから経営は厳しくなると予測しています」と話してくれました。
製造業は急激に落ち込むのではなく、緩やかに仕事量が低下している状況にあるようです。
時間をかけて落ち込んでいる分、回復するのも緩やかな回復になるようです。
急激に仕事の受注が来るわけではないので、厳しい局面に入っていくのは「これからです」と話してくれました。
また製造業で一部回復傾向にあるのが自動車関連産業だと話してくれました。
地域で言うと、東北、名古屋、そして九州だということです。これらの地域は自動車関連の工場がありますから、いち早く回復基調に向かうようです。その他の製造業については「なかなか見通しが分からない」ということです。
和歌山県は中小企業が多いため、どうしてもメーカーの生産目標や経営戦略などの動向に影響を受けることになります。自発的に生産増に向けるなど、生産回復に向かうことは難しいことが課題です。
経営者の一人が特徴的な一言を伝えてくれました。
「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者が『持続化給付金』を受けていますが、この条件は対前年比50パーセント以上落ち込んだことになっています。製造業が前年比で50パーセントも落ち込んでいたとすれば、その会社はもう潰れています。そこまで落ち込んでいないので給付金も対象外ですし、これからの受注を考えると本当に大変です」という話です。
新型コロナウイルス感染症の製造業への影響が現れるのは、本年度下期後半から来年度にかけてだと予想しているので、予断は許さない状況です。
主に支援学校の卒業生で構成する和歌山県のサッカーチーム「ブルーダイヤモンズ」を応援しようと話をしています。練習や試合の応援の他、できることはないか数人と話しているところです。大阪から来てくれた友人とも話を行い、チームメンバーの激励になるような企画を実現することを考えています。
選手たちは、平日は仕事があるので練習ができないため、日曜日がチームの練習日になっています。仕事とサッカーを両立させて練習している姿を見ると応援しようと思います。
監督は「できれば一週間に2回か3回は練習したいのですが、1回だけの練習になっています。一週間に一度だと、複数回練習しているチームと比較すると上達することは難しいのですが、何とかレベルを維持、向上させたいと思います」と話してくれていますが、練習日を複数回設定することは仕事のシフトの関係で難しいようです。
但し、近畿大会などの試合日が近づいて来ると、勤務先が理解してくれてシフトを考えてくれるようなので、試合前は複数回の練習ができているようです。
一人をみんなが支えている。このような社会と職場の支援の力が必要です。今回、プロのサッカーチームに「ブルーダイヤモンズ」の練習を激励してくれるよう応援を依頼しました。日程の調整が可能であれば激励に駆けつけてくれることもあります。実現すれば選手の皆さんの励みになりますから、実現に向けて取り組みます。懸命に頑張っている「ブルーダイヤモンズ」を応援してくれる人が増えてきました。