平成30年に和歌山県を襲った台風第21号で損壊した雑賀崎の堤防の修復ができています。この場所は和歌山県工業団地であり、当時、企業用地まで波が押し寄せて工場や事務所が浸水したのです。堤防が損壊したことで波が工業団地内に流れ込んだことによる被害があり、その後、堤防の修復、修復に際しては嵩上げと消波ブロックの設置などを一般質問で行いました。竣工した堤防は嵩上げをして高くなっていますし、消波ブロックも設置、かなりの個数を積み上げているので、安全確保と安心につながっていると思います。
当時、経営者の皆さんから「このままでは今後とも安心して操業できないし、従業員の命に係わることになります。堤防の嵩上げなどをしてくれなければ、工場移転も含めて検討しなければならない」などの要望を伺いました。この工業団地の多くの企業はメーカーから仕事を受けていますが、「堤防の損壊による工場への浸水は納期が遅れる理由にならない」ことや「今後、同じような理由で工場が停止するのであれば請負先を考える必要がある」など厳しい意見を元請けから伝えられたところもありますから、高波対策としての堤防の嵩上げと安全対策は必須の条件でした。和歌山県も企業の要望を聞き入れてくれたことで、堤防補修工事に着手、しかも嵩上げと消波ブロックの設置をしてくれたのです。
これで同規模の台風被害を受けないことからの安全確保と、安心感が広がることになっています。現場を確認したところ、以前よりも堤防が高くなっていて安全確保につながっていることと、堤防の先に消波ブロックが見えたので、一層の安全確保ができていると感じました。
過去の同規模の巨大台風到来時においても、県工業団地で安心して操業できる環境が整ったと思います。
新型コロナウイルス感染症の影響のため開催中止をしていた和歌山会議ですが、今月、再開しました。久しぶりのメンバーが集まり、最近の仕事の報告や交流を図りました。開式にあたって、令和2年8月に「児童養護施設旭学園」にマスクを寄贈したことの収支報告と、寄贈した時の様子を報告しました。
旭学園に和歌山会議から学園を支援したい旨の連絡をしたところ、第二波のためマスクを希望されたので、8月にマスクを寄贈してきました。和歌山会議を代表して広報部長と訪問したところ、温かく歓迎してくれました。第二波のため子ども達は通学用のマスクが必要であり、先生方も感染予防のためマスクは必需でした。希望に沿って提供することができたので、旭学園の子ども達が和歌山会議宛に書いてくれたメッセージを受け取りました。
当初、感謝状という案もありましたが、子ども達からのメッセージを感謝状風にしてお礼状とする方が「気持ちが伝わると思います」と提案があり、そのメッセージを受け取りました。今日、ここに持って来ているので、皆さんに報告いたします。この後、このメッセージを回覧しますから、見ていただきたいと思います。これは私達の社会貢献活動が正しいことを証明するものです。引き続き、社会貢献活動につながるメッセージだと思いますので、一層、活動に力を入れていきましょう。本日は、久しぶりにメンバーとの交流を楽しみたいと思います。
と挨拶を行いました。
子ども達のメッセージを見たメンバーから感想を聞かせてもらいました。
「会として社会貢献ができることは嬉しいことですし、これからも続けたいと思います」
「子ども達のメッセージはこんなに嬉しいものなんですね。励みになります」
「次回の社会貢献活動は訪問できるメンバーを募り、できるだけ一緒に行きたいと思います」
以上のような感想を聞かせてもらうと共に、皆さんがメッセージを写メで撮影している光景が広がりました。社会貢献に参画できていることは嬉しいことなのです。
- 新型コロナウイルス感染症対策としての支援制度について問い合わせがあったので、対応しました。まだまだお客さんが戻っていないお店は多数存在しています。
- 建設業の方と懇談したところ「3月と4月は材料が入手できなかったので、2ヵ月は休業状態でした。今は仕事を進めることができています」と話してくれました。
- ある方から「和歌山県は自立支援の取り組みが遅れているように思います」と話がありました。これは受刑者が刑期を終えた後に、社会復帰を目指すための訓練施設です。他府県では施設がありますが、「和歌山県では見たことも聞いたこともないですね」ということです。確かに、話を聞いたことがないので調査してみます。
- 会社の後継者問題について相談を受けました。後継者不足を解消することは和歌山県の課題だと認識していますが、事業の可能性やこれまでの収支、借入金の額などによっては継承するという選択をしない場合があります。小規模の会社の場合は悩んで判断していることもあり、難しい対応となります。