活動報告・レポート
2020年9月13日(日)
地元で必要な教育
同伴避難

熊本県荒尾市では台風第10号に備えて避難所を開設したようですが、そこでペットの同伴避難を受け入れたことを教えてもらいました。このことは次のような状況であることが報道されています。(出典、西日本新聞 令和2年9月8日)

6日朝に避難所を開設した熊本県荒尾市は、初めてペット同伴の避難を受け入れた。避難所外に置く決まりだったが、「ペットも家族」などと同伴を望む電話が10件以上あり、同日朝に急きょ受け入れを決めた。

市防災安全課によると、ペット同伴を認めたのは指定避難所23カ所のうち、小中学校11校と旧小学校の計12カ所。各教室を避難所にしていたため、体育館でペットと飼い主を受け入れた。利用者の数は調査中。

同課は、通常はペットを同伴できず避難をあきらめてきた市民の声が、今回は全体の避難者数が急増し、表面化したとみている。

ペット同伴の避難は、熊本市も初めて「アクアドームくまもと」に専用区画を設け、371人(174匹)を受け入れた。

以上のことが伝えられています。災害時に避難所に逃げる場合。ペットは同行避難が原則ですが、今回の荒尾市の避難所への同伴避難は、全国で初めてのことだと思います。荒尾市民の要請、社会の要請は、ペットを家族と見做すことも価値観として認められようとしているように思います。和歌山県も同行避難を原則としていますが、和歌山県獣医師会や愛護団体と話し合いたい事例だと思います。

地元で必要な教育

「和歌山県内で働けるための資格を取得できる教育が必要だと考えています。そのためには社会が要請している技術系の資格を取得できる教育機関が必要です」と話をいただきました。若い人が故郷に留まるためには、地元企業が求める資格を取得することも条件です。和歌山県教育委員会では普通科の公立高校の再編を検討していますが、工業高校は現状の枠組みを維持することにしています。つまり地元企業は、技術力と知識を得た若い人を求めているといえます。紀南地域で議会報告をした時、「工業高校が必要です」という意見を聞くことは珍しくありません。工業高校を卒業した生徒は即戦力として、そして将来、会社を支えてくれる人材として採用したいと考えている経営者が多いように思います。

和歌山県内では技術力を養成する教育機関が必要であり、そのための教育訓練施設、学校も欲しいと思います。和歌山県が計画として新産業創造戦略は、ICT企業の誘致、宇宙産業、IR、航空などが主なものですが、これから更にAIや医療、そのほかの先端技術企業を誘致したいと考えていますから、それを支える地元人材は不可欠な存在です。人材を養成できる教育が整っていることが企業にとっても進出に際して重要な要素になると考えています。

これから和歌山県に誘致したいICT、AI、航空、宇宙、医療、看護、外国語、サービス業などで働くことのできる人材を地元で育てたいと思います。人材を育成する教育システム、教育機関があれば企業は安心できるので、企業が求める人材育成を図れる和歌山県でありたいと考えています。企業進出と地元の人材は両輪ですから、企業が求める人材が地元にいること、地元に帰ってもらえることなどが企業の求める条件の一つだと思います。

決して「和歌山県では人材を集められないから」など、企業から言われることのないようにしたいと思います。和歌山県の将来のための基幹は教育にあると思いますから、教育環境を整えることは優先課題です。そこには公教育もそうですが、私教育の誘致にも取り組みたいと考えます。

教育関係者と和歌山県の教育に関して、そんな思いを込めた話し合いを行いました。