活動報告・レポート
2020年9月11日(金)
和歌山県誕生150年
捨て猫

捨て猫に関する話を伺いました。これは捨て猫が増加しているという話を聞いたこと、そして捨て猫を保護したけれど「どこに持っていけば良いのか分からない」という相談を受けたためです。結論からすると、捨て猫を保護してくれる場所や団体はなかなか見当たらないということです。例えば、公的機関である動物愛護センターで保護してくれるのは、飼い猫であり捨て猫は対象外となっています。そのため保護する方法は、地域猫を組織するか飼い主を探すことぐらいです。どちらも困難なので、対処するのに苦慮しているのが現実です。

捨て猫が増えているというのは、新型コロナウイルス感染症による経済的影響があるのかも知れません。和歌山県では「不幸な猫」をなくすプロジェクトを推進していますが、現実の問題が大きく立ちはだかっているので、この問題を考えたいと思います。

和歌山県誕生150年

和歌山県誕生150年の話を交わしています。この記念すべき日を、県民全体でお祝いするために積極的に企画を検討してくれていることに感謝しています。その前例となるのが和歌山県誕生100年の行事ですが、その記録がなかなか見当たらないのです。わずか50年前の行事の記録がないのはデジタル化していない時代のことなので無理もありませんが、このことから歴史を継続することの難しさを感じます。大きな事件や社会的影響の大きな事案は除くとして、地方で開催するような行事であれば、50年前ぐらい前の出来事でさえ記録がないのです。今から先はそんなことは少ないと思いますが、歴史は記録と共に語り継ぐことが必要だと改めて感じています。

歴史を継承することの難しさ、大切さを感じる出来事です。このことを学ぶべき事例として捉えて、前向きに議論を進めたいと考えています。

議員の仕事

県の仕事を進める根拠となるものが法律であり条例です。その細則を定めたものが要綱や内規などになりますが、これは議決されたものではないので仕事の具体的な手順のようなものです。従って仕事の根拠になるものは地方自治体においては条例化する必要があります。根拠として示せるものを明らかにしておくことが公平性、透明性のある仕事になります。

地方自治体の仕事は法律根拠に基づいて進めている。そして仕事を進めるに際して要綱や内規を定めて誰が担当しても、同じような案件であれば公平な取り扱いができるようになっています。役所の仕事は「堅い」と言われることがありますが、ある程度の形を作っておかなければ裁量が大きすぎると時代、地域、人によって取り扱いが異なる場合も生じます。基準を設けて仕事を進めますが、ある程度の裁量を持ちながら県民の皆さんからの相談に応じることが良い仕事だと思います。

議員の役割のひとつは、現場で起きている事案を条例などに照らし合わせて、その範囲に収まらないものの取り扱いを考えること、問題提起を行うこと、そして社会の要請に合わせて現状に即したものに解釈すること、または改正することにあります。条例は当該地方自治体で守るべきルールですから、遵守することは当然の責務です。しかし社会が変わっているのに縛られ過ぎてもいけません。議員には社会を見ること、見通すこと、変えていくことも役割だと思います。本会議はそれを表現する場だと思います。

一般質問はその表現の場であり、議員にとって責任を果たすための最も重要な場面です。この発言の機会を使うこと、議員に与えられた権利を行使しながら社会に応じた郷土、豊かな社会を築きたいと考えています。