「気配り」「心配り」というよく言葉は聞きますが「気動き」「気心」という言葉は聞いたことがありません。接客の仕事をしている方から「私が大切にしている心構えです」と教えてもらいました。
「気動き」とは、お客さんが望んでいることを推測する力のことです。お客さんが「こうして欲しい」と思っていることを分かること。そのことのお手伝いをすることが「気動き」だそうです。
喉が渇いていると思ったらお水を差しだすこと。手を気にしていると感じたら、おしぼりを出すことなど、お客さんの望んでいることを感じ取る力のことです。
「気心」とは、ちょっとした「しぐさ」のことです。一例として、お茶を出す時に、受け皿に手を添えて「どうぞ」と声を掛けることに該当します。ちょっとした「しぐさ」によってお客さんの印象は違ってくるのです。
「気配り」と「心配り」を大切にしながら、それを行動に移すための「気動き」と「気心」も心得ておきたいものです。
逆に「気なし」はダメだそうです。「気」がないことは相手に分かります。「気」だと分かりにくいのですが、「氣」と記すと、大事なことだと分かりやすくなります。「気なし」は企画力も行動力も、そして今後の展開もなくすことですから、気を付けておきたいものです。
心構えのちょっとしたことが大きな違いになります。
白浜町の太刀ケ谷神社についての史料をいただきました。同神社に関しては、記紀に記されている記述はありますが、それ以外には少ないため地元の方々の言い伝えの記述はとても貴重な史料です。
史料の記述の中に「神武天皇に由縁のある太刀ケ谷神社と若宮神社というのがある。両神社について土地の人達は、昔から先祖代々語り継がれて来た伝説を次の様に話してくれました」として、次の様に紹介しています。
神武天皇が船で熊野へ向かわれた時、暴風に逢われ、この湾内に避難をさせられたが、荒波はなかなか治まらず、遂に海神の怒りを鎮めるため、御剣を海に投じられた。これによって波も静まり無事に熊野へ向かわれたと言うのである。後世この御剣を山中に埋め、祠を建てて太刀ケ谷神社と名付けた。霊験は殊の他あらたかで、村をあげて今日も尚、崇拝し、奉賀奉仕を怠ってはいない。
とあります。
そして神武天皇が出立した日のこととお祭りについては次の様な記述があります。
神武太刀ケ谷出陣当日、旧暦8月1日を縁日と定め、出陣祝いの儀式が行われた当日、そのままの行事を今も受け継がれて今日迄に至っております。―中略―
また言い伝えに依り、出陣を秘してか、大ぴらに祭ることを禁じられ、名を秘すこと、世に出た場合、皆の者は一里四方下に下らねばならないとも言い伝えられています。祭礼祭典等には必ず本宮と元宮双方に参り、儀式をとり行ないますが、獅子やかぐら等を奉納することは一度もなかったそうです。
とあります。
もうひとつの記述を記します。
この沖に畠島と云う島がある。この島は神武天皇が旗を揚げられた島で「はたあげ島」が「はたけ島」になったのだと云う説もある。なんとしても神武天皇由縁の地として歴史上ではもっとも古い土地柄であることは間違いはない。
と記されています。
言い伝えとして口述されたものが記されています。伝説が現在に至るまで地元の方々の行動が形として受け継がれていることは、決して聞き流すことはできないものです。
- インバウンド観光について協議しました。外国からの観光は新型コロナウイルス以降を見据えて動いています。令和3年のインバウンド観光誘客のための協議を行いました。
- 社会に役立つ研究を支援することの話し合いをしました。世に出ていない研究や技術はたくさんありますから、生かす方法を協議しました。
- 将来のエネルギー問題について協議を行いました。支援制度があるから成立しているエネルギーは、将来自立することはできません。採算ベースに乗るエネルギー源の開発と確保が将来のために必要です。現代から近未来に向けたエネルギーのあり方を話し合いました。
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