活動報告・レポート
2020年8月21日(金)
障がい者雇用
障がい者雇用

障がい者の雇用について話し合いました。昨夏、訪問したことがありますが「森の小径」というレストランがあり、ここで働いているのは全員が障がい者の方です。全員が生き生きとして働いているので明るくて元気のある、お客さんにとってはレストラン、職員さんにとっては職場だと感じました。フロア担当、厨房担当、清掃担当、バックヤードなど職種が違いますが、どの職種の人も明るく元気に接してくれました。

この運営主体の理事長は、

障がい者だからといって区別することは間違いです。仕事をして社会のお役に立つことで賃金がいただける。社会の仕組みは全く同じです。だけど障がい者雇用だから、「この仕事」に限定することや安い賃金であることが標準になっているような空気があります。人は社会に出て働くこと、人と接すること、ふれあうことが社会参画ですから、その機会を奪ってはいけないのです。社会において自分の役割が与えられていることは自己有用を感じられるので、それが生き甲斐、やりがいになるのです。人と接すること、つまり接客などの仕事をすることで自己有用感を得られるのです。

レストランでの仕事はその最たるものです。お客さんをお迎えする。その時に「いらっしゃいませ」と挨拶をする。席に案内してメニューを配り承るなどの仕事は、自己有用感があります。厨房での仕事もスタッフからメニューを受け取り、お客さんのことを思って作業をするので、やりがいがあります。お皿を洗う役割の人も会話をしながら仕事をするので生き生きとしています。

どの役割を担当することが偉くて、この役割の地位は低いということはありません。全ての仕事が必要とされているので、このレストランでは同一賃金で働いてもらっています。

だからどの仕事でもレストランに必要な仕事であり、役割に関係なく同じ賃金をもらえるので自分の仕事に誇りを感じているのです。社会のニーズがあって仕事があります。社会においてニーズがないのに存在している仕事はありません。不必要な仕事は存在していないのです。レストラン運営の中に不必要な役割を与えられている従業員はいませんから、ここで働いている人はレストランとして必要とされている仕事をしているのです。

障がい者の皆さんが働けるこのようなレストランを和歌山市でも作りたいと思っています。和歌山市から私達の施設に働きに来ている障がい者の方はたくさんいます。ただ通勤が大変だと思うので、和歌山市でも作りたいと思います。

障がい者を始めとする全ての人が共生できる社会は、以前は夢でしたが、現在は実現できる法整備、大企業などを中心とした社会環境が整っています。もっと広めたいと思いますし、和歌山市でもやり遂げたいと考えています。

という話を伺いました。

この現実の話に感動しました。障がい者の皆さんの社会参画につながり、自己有用感を得られる仕事、職場が和歌山市にできれば有り難いことです。社会参画とやりがいを感じられる障がい者雇用に資するこの取り組みを応援しています。

高校入試に関する要望
高校入試に関する要望

県議会として、和歌山市中学校PTA連合会から高校入試に関する要望を受けました。来春の高校入試に向けて、受験生が新型コロナウイルスの影響を受けないような配慮をしてくれることなどを要望しました。毎年、翌年の高校受験に向けてPTAから要望を受けているもので、これまでも入試に関して必要な改善を図ってきました。今回は、生徒たちが既に新型コロナウイルス感染症の影響を受けていることから、受験への不安が高まっているので、「子どもにはベストの環境で受験させてあげたい」という思いが強く表れた要望となりました。

県教育委員会としては「当然、対応を検討している」ので、生徒と保護者の要望に基づいて環境整備や対応をする予定です。例えば「全ての履修科目の授業を実施する」ことは決定事項ですし、スポーツ推薦にしても「競技会がないからやらないのではなくて、公平性を保ちながらやります」ということになっています。授業もすべて終えることで、必要な全ての知識を付与することや、受験に心理的負担をかけないようにしくみを作り、情報連携をしながら対応していくことにしています。

受験生の、保護者の不安を解消して受験できるように、和歌山市選出のメンバーの要望を受けた一員として最善を尽くしたいと考えています。