活動報告・レポート
2020年8月15日(土)
道路の問題
道路の問題

要望をいただきました。

町内の道路がところどころ傷んでいます。自治会で道路の傷み具合を調査したところ、この区だけで16か所も凸凹や窪み、小さな穴がありました。高齢者が増えているので散歩をしている時に躓くこともあり、通学の子ども達にとっても危険だと思っています。補修をお願いしているのですが返答がなく、問い合わせをしても「なかなか対応が難しい」と言われています。転倒などで怪我をしてからでは遅いと思いますし、最悪、骨折したとすれば高齢者にとっては大変なことになります。最近、和歌山市は立派な建物を建設し続けていますが、地域の要望や高齢者対策には熱心ではないと思います。小さな声を聞いて欲しいと思います。

という依頼です。

要望は当該住宅内の道路の補修です。確認してきましたが、道路の短い区間の中に16か所も傷んでいる個所がありました。つま先がこの箇所に入ってしまうと転倒の危険性があると思います。簡易補修でも良いので対応を依頼します。

また意見として市内の道路の中に傷んでいる個所が多いというものです。道路の凸凹や剥がれている個所があり、白線が消えかかっている個所も少なくありません。車道の中央の白線、車道と歩道を分離する白線、横断歩道など、消えかかっている白線が多く、走行していると危険だと感じるところがあります。他府県から来た運転手は慣れていないと思うので、白線が消えかかった道路は怖いと思っているのではないでしょうか。事実、大阪から和歌山市に来た人から「和歌山市内の幹線道路であっても白線が消えかかっているところがあります。二車線の道路などは危険だと思います」という意見がありました。

高齢者に優しい和歌山県であって欲しいと思いますから、歩いても安全、走っても安全、高齢者や子ども達にとっても安全な道路環境を整えて欲しいところです。生活道路の凸凹や窪みは慣れた道路だといっても、特に高齢者にとっては危険です。早急に簡易補修してもらうよう要望します。

道路整備を行わないことには、高齢者を始めとする歩行領域EV利用や、将来の自動運転が導入される時代に十分にその性能を発揮することはできません。特に導入が近いとされている歩行領域EVは道路を整備しておくことが必須となりますから、今からそれに向けて備えておく必要があると考えています。

特に私道に関しては、当該道路維持管理や補修は地元で実施することになります。古い住宅地では当時の開発事業者が市に道路を移管していない場合があり、地元の皆さんが維持管理と補修をすることになっています。しかし当該住宅の方々はそれに気付かないで数十年が経過していることが多いのです。道路が傷んできた時に補修の必要が生じ、和歌山市に連絡をしたところ「私道なので市の補修対象となりません」いう返答が来て気付くことが多いのです。

当時の開発事業者、特に小規模事業者の場合は存続していないことがあり、道路補修することができないで困っている住宅地が多いのです。原則、傷んだ道路を市は引き取ってくれませんから、道路の傷みが増すばかりの状況になっている個所は珍しくありません。

和歌山市内の団地が高齢化している状況下、傷んでいる道路の問題は更に発生してくると思います。高齢社会に優しい街、様々な面で福祉社会を目指していますが、現実を改善するには関係個所の理解と予算確保、そして計画的な保全計画が求められます。安全性に欠けると指摘のある今回の要望は一地域の問題に留めることなく、全体に関わるものですから、今後とも問題視していきます。