活動報告・レポート
2020年8月5日(水)
点をつなぐ
点をつなぐ

和歌山県における防災対策やeSports、そして仮想空間を使ったアフターコロナの取り組みなどの話を交わしました。現状を把握した後に、近未来のためにできることを今から企画しようと話し合ったものです。今日、このために集まったのではないのですが、共通の知人や今週の活動の話をしている中から話が展開して、広域的、近未来的な話につながっていきました。例えば、防災の取り組みだけを考えても現実に即したものにならないことがあります。誰がその防災計画に参加するのかを考えておかなければ、できあがった企画に対して企業に参加を求めても「当社では必要ない」「もう防災計画を策定しているから見合わせる」などの答えが示されることも考えられます。

ですから企画するための前提として、誰がどんな形で関わるのかを想定してしかも既存のしくみや教育よりも実のあるものにしなければならないのです。実効性のない研修や教育に参加する人も企業もありませんから、企業や市町村が単独で実施するものよりも、知恵と先進性があり、研修を受けた後に役立つものでなければ参加する意味はありません。

防災計画や研修も全く同じで、実践に生かせるもの、地域社会で役立つものである必要があります。既存のしくみや取り組みよりも良いと評価できるなら、企画は実現に向かいます。

また大事なことはシステムそのものではなくて、そこに組み込まれるノウハウであり知見です。それを活用できる方法を企画として取り込むことが大事なことです。

そして防災単独の取り組みではなかなか簡単に動かないので、企業や市町村が計画している取り組みには、必ず防災の観点が必要であり、防災対策を組み込んだ計画にすることを意識付けしなければなりません。大災害が発生している昨今、防災計画は別物と考えた企画は通らないように歯止めをすることが求められます。ただ単独で防災計画を構築することは時間も費用もかかるため、その地域にある者が「共同で取り組みましょう」という姿勢を持つべきです。何故なら非常時には人や会社は単独で対応できるものではありませんし、命や資産を守るためには共助が必要だからです。

広域で防災計画を考えること、防災研修を考えることで地域全体の安全と安心が図れることになります。もちろん、地域全体で防災に取り組むことで防災への意識付けが高まります。観光と防災、産業と防災、教育と防災、どんな取り合わせでも防災は親和性があります。

さらに話は展開してきます。eSportsや仮想空間を使ったアフターコロナの取り組みに対して、「和歌山県が関係することはできるのか」ということです。和歌山県の観光、和歌山県で新しい産業を創出すること、和歌山県の産品の販売につながるものなど、アイデア次第で広がる可能性を秘めています。しかし経済界でのアフターコロナの動きを知らないことには和歌山県が参画することができないです。そんな経済界の一部の企業が志向している動きについて話を交わしました。経済界の動きを地方自治体がリードすることは適いませんから、その動きを知ったうえで参画していくことが大事なことだと思います。時々、カジュアルな情報交換の場が必要だと感じました。

アイデアを話している中で、誰がそのことの専門なのか、どこが取り組んでいるのかなど展開していき、共通の知人であったり、共通の企業であったりする場合があり、複数が絡み合うことで実現性は高まっていくと感じています。アイデアから経済界などの動きが共有的、そこから人がつながり、各自が知り得る情報を知り得ることで、点が線となり、面へ展開していくような感覚があります。

異なる仕事をしている人が集まっての話し合いは、それぞれの点をつなげる効果があると感じました。

その他
  • 地域で発生している課題を地元の皆さんが集まって話し合いました。話し合うとその結果に基づいて行動することで少しずつですが解決に向かいます。ゴールが見えない地点から、ゴールが見通せる地点まで進むことができていると実感しています。みんなの力は凄いと思います。
  • ある経営者は「人に施すことが私のやるべきことです」と話してくれました。人のためになることなら行動すること。それが運を招く秘訣だと思います。今日も教えをいただいたことに感謝しています。