活動報告・レポート
2020年7月29日(水)
経営者の話
元教師の話

元教師の方から話を聞かせてもらいました。昨日に続いて、教育者との懇談と教育の話題となりました。

教育は子ども達の成長を願い、社会で生きていくための知恵と力を与えるものです。そのために現役時代の全てと情熱をかけた方の経験談は学びになる種で溢れていました。

教師は熱意をもって子どもに接することです。教師に熱意があれば授業や思いは伝わるので、教師には粘り強く情熱をもって子どもと向かい合って欲しいと思います。

授業の後は感想を聞くことを大切にしています。教室で感想を聞いても照れて答えてくれないので、毎回、レポートで提出してもらっていました。レポートを読むと子ども達の理解度や考え方が分かるので、生徒に寄り添った指導ができます。子ども達の思っていることを聞いて、応える姿勢を持つことを大切にしています。

校長、教育委員会は最終責任を取る覚悟をもつことが大事です。教師が思い切って生徒と向き合うためには、日頃から校長が責任を負う覚悟を教師に伝えなければいけません。教師が全力を尽くせる環境を作ることが管理者の責任だと思っています。責任者がしっかりとしている学校は成績も校風も良くなっていきます。

他にも話していただきましたが、熱意をもって教育に尽くしてくれた経験は社会人として学べることがあります。

経営者の話

会社経営を40年以上続けている会長と懇談する機会がありました。新型コロナウイルス感染症の影響で「厳しい経営環境です」ということですが、乗り切るための対策を講じていることを話してくれました。お客さんに安心を提供すること。サービスのあり方を変更する準備を整えていること。仕事を見直して経費削減に努めることなどを実施しているようです。

そこで経験から来る話を聞かせてもらいました。

事業を継続するには氣力が必要です。氣力があれば困難を乗り切れますが、衰えてくるとそこで終わりです。継続するには何が何でも氣力を持ち続けることです。でも氣力を持ち続けるためには欲が必要です。但し小欲です。小欲は氣力を奮い立たる原動力になりますから、小欲は是非、持ち続けて下さい。しかし大欲は禁物です。大欲は人も事業も転倒させますから、持てる範囲の小欲を持って欲しいと思います。持てる人、持てない人がいますから、持てる人になって欲しいと思います。

あまりに頭が固すぎると大切な判断ができませんし、時期を逸することになります。適度な融通性をもつことです。融通とは対応できる力ですから、問題対応能力も高いことになります。決まっていること、規定にあることを頭に入れているだけでは、重要な局面で判断はできません。規定などを知ったうえで融通性をもつことが大事なことだと知っておいてください。

これらの話も社会人として学びになることです。新型コロナウイルス感染症に向かい合っている前向きな人と懇談することは、勉強になることばかりだと感じています。

高校入試の話

来春の和歌山県立高校の入試について打ち合わせを行いました。来春の受験で最も心配なことは、新型コロナウイルス感染症の影響がどの程度になるかです。何も発生しなければ問題はありませんが、生徒や学校で陽性者が発生した場合、受験に影響があることを考慮して、受験日程や受験場所など対策を講じておく必要があります。しかも事前に代替案を示しておくことが不安を和らげることになりますから、前例のない難しい取り組みになります。

只でさえ、生徒は不安、保護者は心配する高校受験なので、それ以上の重圧がからないように、最大限の配慮と情報開示が必要です。そんな高校受験の環境を整えることに最大限、対応することにしています。

東久邇宮賞受賞者祝賀会
東久邇宮賞受賞者祝賀会

東久邇宮賞受賞者の祝賀会が開催されました。大西支部長の呼びかけによって、和歌山県内で昨年と今年、受賞されたメンバーが集まって意見交流の機会をいただきました。

初めてお会いした方もいたので、この賞を通じて得たご縁に感謝するばかりです。地域社会に貢献していることから受賞された皆さんの自己紹介と受賞に至る取り組みを聞かせていただき、改めて「和歌山県は素晴らしいな、和歌山県の人は凄いな」と思いました。

ある受賞者の方は「私の人生は、夢、希望、勇気、挑戦です。自分の会社だけの技術は世界で通用するものです。他の会社がやらない製品を世の中に送り出しています」と自信と誇りをもって話してくれました。この自身と誇りが私達に必要なものであり、受賞の機会は、この自信と誇りを増大させてくれるものです。

そして支部長が、

私は人と人をつなぎ、楽しい時間を過ごせることが楽しみです。みんなと一緒に過ごすことは楽しいことであり、出会いから次につながっていくことがあります。それは社会貢献であり、ビジネスであり、和歌山県の発展なのです。受賞者が集まる機会を設けたのは、きっとここから何かが生まれると思ったからです。もちろん、受賞者が集まれば楽しい会になることを期待していたのですが、思った通りの楽しい会になりました。

和歌山県には目立たないけれど、地域社会で活躍している人がたくさんいます。そんな人に自信と誇りをもってもらうためにも、この会を広げていきたいと思っています。

と話してくれました。人は人から認めてもらうことで自信が生まれます。自分が社会で果たしている役割が認められると誇りを感じます。自信と誇りをもっている人は、自分の使命をやり遂げることができると思います。

残念なことに、今春、予定されていた全国大の受賞者の祝賀会は中止になりましたが、和歌山県独自で、実施することができました。各分野で活躍されている皆さんとお会いして、懇談できたことを嬉しく思います。大切な時間を提供していただいた大西支部長に心から感謝しています。