活動報告・レポート
2020年7月10日(金)
令和3年度政府要望
令和3年度政府要望
政府要望の様子

令和3年度の国の施策と予算に関する和歌山県からの提案と要望を行うに際しての説明を聞かせてもらいました。僕が質疑を交わした主な項目は次の通りです。

1.四国新幹線の整備について。

四国新幹線に関してはこれまでも取り上げていますし、その後も構想を追いかけていますし期待しています。

今回、和歌山県試算と要望案によると、和歌山駅が四国新幹線の停車駅になっています。他にも関西空港駅や堺駅、徳島駅などが具体的に記されているので、これまで国などとこの案で交渉していたのでしょうか。イメージとして四国新幹線はJR和歌山駅を通過することを思い描いておくと良いのですか。

→和歌山県としての四国新幹線路線案なので具体化できたものではありません。政府要望には和歌山市を通過する案で説明することにしています。

2.ワーケーションの推進

和歌山県がワーケーションを推進していることを嬉しく思いますし、私達の取り組みの支援と配慮をしてもらっていることに感謝しています。

さて和歌山県と長野県がワーケーションの先進地だと認識しています。今回、政府要望を行う意図は、更に白浜町でワーケーションオフィスを設置する方向性を持っている、推進するということで良いですか。更に推進したいと取り組んでいるのでお聞かせ下さい。さらにオフィスを設置することを推進していくのであれば、和歌山県として後押しをお願いします。

特に東京から進出してくれる企業を見つけることが民間では難しいため、和歌山県と白浜町で強力に誘致活動を実施して欲しいと思います。

→その通りで、白浜町で推進したいと考えて政府要望いたします。白浜町でさらに推進していくことを考えています。

3.災害復旧のあり方について

災害復旧の考え方はこれまでは原形復旧でした。しかし紀伊半島大水害や2年前の台風第21号の被害にあった和歌山県として、適応復旧をすべきだという提案だと思います。これまでの大災害に関しても適応復旧の考え方に基づいた復旧と予算化の要望をしてきましたが、ここにきてようやく政府も小泉大臣と武田大臣が、地方自治体からの要望があり適応復旧の考え方も必要だという見解を示しています。

大災害が毎年のように各地で発生していることから、また和歌山県としても備えが必要であることから、この政府要望の機会に、是非とも強く、強く、国に要望をして欲しいと思います。

新産業創出への意見

活動報告で記載した「新産業の創出」についての意見をいただきました。丁度、政府要望の説明を受ける前だったので、意見を補強してくれるものであり、応援の意見だったので、県民の方の意見と要望という位置づけとして力強く感じました。意見をいただくことは県民の皆さんの意見でもあるので、発言する際の裏付けとなるものです。皆さんからの意見がある提案と反応のない提案とでは、迫力、重さが違いますから、皆さんからの意見は推進力となり、提案するにあたって有り難いことなのです。

和歌山県は新型コロナウイルス感染症に関係なく経済規模が縮小していく要因があります。その事態を回避できればよいのですが、現実はそうではないので新産業を創出するための取り組みが必要です。ワーケーションの拠点を増やすことで首都圏からの企業に活用してもらうことや四国新幹線の整備に経済効果となります。ここに紀淡海峡ルートを実現させたなら、九州や四国、関西圏の物流が動くことになりますから、既存の産業、新しい産業を含めて経済効果が期待できます。

さらに令和3年度政府要望にもありますが、「民間による宇宙輸送サービスの振興」はわが県の新産業創出の代表例ですし、将来のエネルギーとして期待されている「メタンハイドレート」の開発や「海流発電」の実用化も、わが国にはない新産業となるものです。

新産業の創出に向けた一歩となるよう取り組んでいきます。