ヘルプマークの依頼がありました。ヘルプマークとは「周囲の方からの配慮、援助を必要としている人のためのマーク」のことです。外見からは分からないけれど、援助を必要とする人がいます。例えば人工関節を使用している人、内部障がいや難聴の人、妊娠初期の人など、周囲の方からの支援や配慮を望んでいる人がいます。周囲の人に対して、配慮を必要としていることを知らせることで配慮してもらいやすくなるようヘルプマークがあるのです。
電車やバスで席を譲って欲しいことや、災害発生時には安全に避難行動が取れるための支援など、自分から周囲の方に対して自分から配慮を訴えることは難しいのですが、このマークを身に着けていることで分かってもらえることを目指して普及に務めています。
今回、既にヘルプマークの交付を受けて利用している方からの依頼がありました。「私はヘルプマークを利用しているので、気持ちの上で街に出掛けることが楽になりました。必要としている人に利用してもらいたいと思い、友人や知人に呼び掛けています。しかし多くの人がこのマークのことを知らないので、もっと普及させたいと思っています」ということです。
そこでヘルプマーク普及用のチラシを活用して周知しようと提案しました。必要としている人は外観からは判断できないので、お店などにチラシを置いてもらうことで、普及につなげようとするものです。
ヘルプマークの普及に関しては、以前、県議会本会議の一般質問で質疑を行っています。それを受けて県と市町村が普及に取り組むことを目指すことになり、普及用ポスターを見かける機会が増えていますが、まだまだ周知が足りないと思います。
依頼者は自分のヘルプマークを見せて、その効能を説明することによって周知してくれています。実物があれば見せることと説明することは効果がありますが、実物の代わりにチラシによってマークの認知度を高めたいと思います。今回の依頼に基づいて、マーク普及に向けて役立ちたいので、依頼者と共に普及に向けて出来ることを行います。
事業継続支援に関しての相談を受けていますが、判断に迷うような事例が出てきます。基本は、新型コロナウイルス感染症で売り上げが減少した事業者の皆さんが、今後も事業を継続していくための支援を行うものですから、可能な限り適用することが望ましいと考えています。しかし業態を変えるために必要となる機器を購入する場合、その業態変化が人と会うことなく事業を継続するものなので、今までにない仕事のスタイルとなることがあります。
そのため、その事業を継続することにつながっているのか。また、大きく業態が変わることから許認可事項に抵触しないか、などの観点をからも判断する必要があります。しかも高額の投資を必要とする場合、購入したけれど事業継続支援は受けられないとなれば、投資額が業態を変えることに伴う売り上げの期待額よりも大きくなれば、それこそ事業継続が困難に陥ります。
そうならないように事前相談を行っているのですが、予想外の事業変化を伴う場合の判断が難しいものがあります。しかし適用できることになった場合、形を変えての事業継続につながるので期待度は高まります。以下のような事態の変化に対応するアイデアによって、業態を変えていくことになります。これまでと正反対の状況を踏まえて仕事を見直すことで新しい仕事が誕生しようとしています。
- お客さんに来てもらう。→お客さん宅に行く。
- お客さんを集める。→少人数のお客さんに留める。
- 近づく。→離れる。
- お酒を飲む。→お酒を飲まない。など。
和歌山県としての知恵を集めて支援制度を設けているので、活用してもらって事業継続につなげたいと考えています。現在の仕事にアイデアを加えてスタイルを変えることによって生まれる仕事に期待しています。