活動報告・レポート
2020年6月26日(金)
令和2年6月県議会閉会
令和2年6月県議会閉会

令和2年6月県議会定例会が閉会となりました。提案されていた全ての議案を県議会として可決して閉会したことになります。この議会は全てではありませんが、新型コロナウイルス感染症対策と支援を行うための性質をもった議会でもありました。可決された議案、特に補正予算については、困っている方々の支援策の実行に移していくことになります。

高校受験について

公立学校教育の課題について、話し合いの場を持ちました。今回は中学3年生の生徒の高校受験についての話し合いを行いました。従来から高校の定員や一学級の人数の問題などを解決すべき問題として取り上げてきましたが、来年の受験に関しては新型コロナウイルスの影響を考えないわけにいきません。

  1. 授業の進捗が遅れていることから、高校受験の問題の範囲を絞ることや狭めることも検討課題です。全ての科目の授業を十分な時間を持って終えることができたら良いのですが、授業の速度を速めたり、理解が追い付いていない場合などが予想できますから、入試範囲を見直して欲しいと思います。
  2. リモート授業が導入されていますが、今後、第二波が発生した場合、またリモート授業に戻ることも予測して備えておくべきです。自宅で授業をする場合、インターネット環境が整えられている家庭であれば問題はありませんが、なければ授業を聞けないことも考えられます。そうならないように備えておくことも課題です。
  3. 生徒は新型コロナウイルス感染症予防に十分努めて登校することになりますが、もし感染した場合、個人は勿論のこと、その学校全体が休校になる可能性があります。感染した個人は辛いことになりますし、当該学校の生徒の授業が他の学校より遅れることになりますから、その事態も予測して、今から備えておくべきことです。

生徒にとって、また保護者にとっても初めて体験する環境ですから、どれだけ備えておけば安心ということはありません。感染者が発生したことを想定して、可能な限りの対策を考えておくことが来年の受験生を守ることになります。

夏の期間中、議会と保護者、そして県教育委員会で話し合って、生徒のためになる来年の受験にしたいと考えています。

経済警察委員会報告について

経済警察委員会委員として「和歌山県警察機能強化推進計画」の説明を聞かせてもらいました。県警察が、社会情勢の変化に対応し、県民である私達の安全と安心を守るために取り組むべきことの検討を行い、実施すべき施策をとりまとめたものがこの計画です。

社会情勢の変化に対応すべき課題が示されていますが、僕からは次の二点について依頼をしました。

  1. サイバー攻撃に備える体制を整えること、および私達はサイバー犯罪のことを深く知らないので、注意すべきことを伝えて欲しいこと。
    サイバー犯罪は増加傾向、専門性が極めて高い犯罪であることから、素人は対策を取れない状況にあると認識しています。防ぐことが難しいサイバー攻撃、サイバー犯罪に巻き込まれない、入り込まないような安全対策をして欲しいところです。ただ県警察にもサイバー犯罪の専門家が少ないように思うので、対応事態が難しいと推測しています。
    専門知識と技術を持った人材を県警察に増員することや、現有勢力の中からの育成などを行って、これらの犯罪に対応してくれることを依頼しました。
  2. 薬物乱用についての問題にも触れました。和歌山県は薬物乱用による検挙者比率が高く、県民の皆さんが不安に感じています。検挙者数は他府県の乱用人が和歌山県で検挙された場合も、和歌山県の数にカウントされることから必ずしも実態を反映したものではありませんが、比率が高いことが問題で、元から解決していく必要があります。
    薬物乱用に関しての啓発活動は実施しているところですが、低年齢化、購入経路の把握の難しさなどがあり、全体の動きは県民からすると分かりにくい状況です。県民である私達が安心できること、薬物乱用を撲滅させるよう県警察として、より一層の取り組みが必要であることを訴えました。