活動報告・レポート
2020年6月21日(日)
わかやま記紀の旅
わかやま記紀の旅

和歌山県の観光施策として「わかやま記紀の旅」キャンペーンが始まりました。これは言うまでもなく、令和2年が「日本書紀編纂1300年」を迎えたことに起因するものです。和歌山県で「日本書紀」と「古事記」に縁のある場所をスタンプラリーで巡ってもらう企画です。

和歌山県の歴史を巡る旅の企画である「和歌山歴史物語」をベースとして、それだけでは和歌山県としての歴史の重みが乏しいので、今回の企画につながったものと思います。

「和歌山記紀の旅」の物語は次の9編で構成されています。

  1. 三種の神器「八咫烏」と同体の宝鏡
  2. 緑豊かな紀伊国を創りし「木の兄妹神」
  3. 神武東征 遥かなる「天下平定の道」
  4. 神武東征 八咫烏の導きで「初代天皇」に
  5. みかんのルーツ「不老不死の霊菓」を探せ
  6. 神のお告げに従って海を渡った「勇猛な皇后」
  7. 多くの有力豪族の祖となる「歴代天皇の忠臣」
  8. 聖帝、色を好む「嫉妬深き皇后の涙」
  9. 名湯を広めた皇子の「知られざる悲劇」

以上の9つの物語を学んで楽しんでもらう企画です。

「わかやま歴史物語」の企画と実施に関しては、平成29年2月県議会で「わかやま歴史物語」の考え方、和歌山県の観光にどう生かすのかなどの提言と質問を行い、知事から次のような答弁をいただいています。

  • 知事答弁
  • 新たに取り組む「わかやま歴史物語」において、神話の時代から近代に至る豊富な歴史ストーリーや文化資産、地域食材を活かした食、温泉などを組み合わせた「100の旅モデル」を作成するものであります。

    和歌山での新たな楽しみ方をWEB等で広く紹介し、周遊のえる中、こういったモデルを参考にして満足度の高い旅を体感していただけることも期待できるのではないかと思います。

    「100の旅モデル」は、陸奥宗光をはじめ幕末から明治維新のお話についても当然に含むべきと思います。お客様が観て学び、楽しんで周遊いただけるものとするため、隠れた魅力の掘り起こしなどもしなければいけないと思います。また歴史等の知識と教養もそのためには必要であります。先ほどからお聞きしておりますと片桐議員の見識も相当なものであると思いますので、このモデルの作成に当たり大いにご意見を賜りたいと思います。

既に「わかやま歴史物語」で歴史のある観光地とそこにあるお店も紹介しています。スタンプラリーも実施していることから、歴史の地を巡っている方も増えているように聞いています。今回、和歌山県の歴史に深みを増すため「日本書紀編纂1300年」を記念して、また既に実施している「古事記1300年」の内容も含めて、この企画が誕生しました。

これまでも事ある都度、令和2年が「日本書紀編纂1300年」の年になることから、観光行政に必要な企画であることを訴えてきました。和歌山県は「記紀」に縁の場所が多いことから、関係する観光の取り組みの必要性を訴えてきたところ、今回、「わかやま歴史物語」の中の特別企画として「日本書紀編纂1300年」のスタンプラリーが実現することになり、大変喜ばしく思います。

この企画が県内外からお客さんを呼び込むものになり、和歌山県の歴史の深さや重みを感じてもらえることを期待しています。