東京から和歌山市に赴任されてきた支店長と懇談する機会をいただきました。お客さんや取引先への挨拶などでお忙しい中、今日、懇談の機会を設定してもらいました。今日、会う前に僕のホームページを見て、コラム1750「Steve Jobsの逸話」を読んだことを話してくれました。
「この話は知らなかったことですが、とても良い話なので参考になるものです。幹部社員に伝えました」と言って、アンダーラインを引いたコラムのプリントを見せてくれました。
このように、事前に出会う相手のことを知るためにホームページの確認をすることは誰でも行っていることですが、記事を読みプリントをして伝達してくれていることは嬉しいことです。何よりも情報を発信している立場からすると、大きな励みになるものです。このような話を伺うことで、更にやる氣が満ちてきます。
支店長は和歌山県での勤務は初めての様子だったので、県の経済状況と今後の対応について鳥瞰できるように簡単ですが説明をしました。和歌山県経済は新型コロナウイルス感染症の影響を受けていますし、それ以外でも経済が落ち込んでいるところがあると認識しています。県民性の部分もありますが、解決するための特性、要因もありますから認識しておくことが必要です。県政と経済は、一方だけが浮上するものではありませんから、共に発展できるように連携を図りたいと思います。
僕からは南紀白浜空港国際線化、民間ロケット射場、統合型リゾートの取り組みを基本とした和歌山県全体の観光と雇用、そして経済対策について説明を行いました。政策実現までには長い時間を要しますから、長期的視点からの取り組みが今日に至っていることを伝えました。
和歌山県で仕事を遂行していくうえで役立つ話になれば幸いです。共に和歌山県を盛り上げていくことを話し合いました。
行政が関わる仕事のやり方についての気づきと学びがありました。特に行政の仕事の基本は法律に基づいていること、地方においては条例に基づいていることにあります。但し、具体的に仕事を進めるうえにおいて内規や準則、ガイドラインなど行政内部で運用するためのルールを策定しています。
これは行政の仕事を具体化していくうえ、公平性を保つうえからも要なルールです。
ただし行政組織のルールは内部の決め事ですから、社会一般を縛れる法的根拠はないものです。
ですから県民の皆さんの行動の制約はできないのは当然ですし、強要することはできないことも当然です。一般的な運用としては必要なものですが、ルールに則りながらそこに適用できない範囲のことが生じれば、または見解の相違が生じれば、解決のために話し合いが必要です。話し合いの前提はお互いの意見を聞くことですが、時には行政側がルールを主張するあまり相手にしてみたら強制的に感じることがあります。
繰り返しますが、内規などのルールは行政組織内で通用するものであり、法的拘束力はありませんから、解決は話し合いによってお互い歩み寄ることを目指すことが必要です。どちらというと権限の強い立場にある者が、県民に理解、納得できる姿で話し合いをして欲しいと思います。
何にしても一方的に強硬な解決は、後々に支障が及ぶことになります。社会はどこかで誰かの協力が必要になることばかりだからです。お互いに納得して、しかも話し合いを終えた後に笑い合える関係で解決できたら最高の結果です。
お世話になった方が転勤することになったので、今日、送別の会を催しました。人とのご縁とは不思議なもので、会う人には会いますし、会えない人には会わないものだと思います。せっかくご縁を得て、おつきあいの機会を頂戴したのであれば、その時だけではなく仕事の関係ではない人としてのおつきあいをしたいと思います。そうしなければご縁がご縁でなくなり、一過性のものとなります。それはもったいないことなので、一期一会の心でご縁を大切にしたいと思います。不思議であり、かつ必然のご縁に感謝しています。