令和2年6月県議会定例会が開会されました。新型コロナウイルス感染症対策としての補正予算案の審議のため、4月と5月にそれぞれ臨時議会が開会していますが、6月は定例会となります。知事からこの議会に提案する議案の説明がありました。
新型コロナウイルス感染症対策
和歌山県では早期発見、早期隔離、および徹底的な行動履歴の追跡などの保健医療行政の取り組みによって感染拡大は抑えている現状にあります。5月25日には全都道府県の緊急事態宣言が解除されたことから、経済活動の再開に向けて動き出しています。和歌山県として事業継続の支援と地域経済の復興に向けた取り組みを進めていくことになります。中核となる考え方は事業者の事業と雇用を守ることであり、全ての支援策を活用して総力を挙げて支援を行っているところです。
また観光客が大幅に減少していることから、収束状況に応じて県内、県外、そして外国へと誘客の対象地域を拡大しながら観光客に来てもらえる取り組みを進めていくことにしています。
ただ感染症との戦いは長期戦になると想定し、感染予防を徹底しながら経済活動を回復させることを目指します。そのため医療提供体制の確保に万全を期すとともに、「安全な生活、安全な外出」「他府県への配慮」「段階的に」の3つの視点を基に、国の方針を踏まえて段階的に緩和していくことにしています。
道路網の整備
高速道路の区間で、印南から南紀田辺間のうち印南からみなべ間が4車線化の事業許可がおりています。既に4車線化工事が始まっている有田から印南間と新規事業化されたこの区間の早期完成を求めるとともに、大阪・関西万博までに紀伊半島一周高速道路と南紀田辺までの4車線化が完成できるよう継続した取り組みを行います。
毎月、講師を輪番制にした勉強会が開催されています。今回の勉強会にお誘いをいただき参加いたしました。今回のテーマは「カイロ宣言、ヤルタ会談、ポツダム宣言」をテーマとしての勉強会でした。ただ議会開会日の為途中からの参加となり、全てを聴くことができませんでしたが、参加した皆さんからの感想を聞かせてもらって内容を把握したところです。
僕からは自己紹介を含めて、今日開会した県議会で議論されると思われる内容について、説明を行いました。県としての新型コロナ感染症対策の取り組みや統合型リゾートの現状について説明をしたところです。
ただ、新型コロナウイルス感染症によって経済は大きな影響を受けています。社会経済活動を見直すことは持続的な経済活動につながると、これまでの考え方を変える必要があります。つまり観光に関しては、インバウンド頼みであった構造から国民による国内観光を振興させることも重視する必要がありますし、中国一辺倒だった製造業の製造構造を国内回帰や中国以外の国での生産にシフトしていくことがリスク回避になります。 和歌山県が考える統合型リゾートにおいては外国人を対象としながらも、秩序を考えない誘客ではなく対象を絞り込むなど、感染症予防の徹底と県民として安心できる誘客にしなければ受け入れられないと考えます。
多くの外国人が来県するような形を、感染症予防の観点から見直す必要がありますし、人との接触を抑えるしくみも考える必要があります。
以上の観点から、今の形での誘致ではなく、社会の変化に応じるように計画を見直す必要があると考えています。
次回は7月に開催されるので担当講師を決めて勉強会を終えました。
- 和歌山市中心市街地再生計画に関して打ち合わせを行いました。新型コロナウイルス感染症予防のため進捗は遅れていますが、継続した取り組みをしていることを確認しました。
- ITの仕事と新型コロナウイルス感染症との関係について話を聞かせてもらいました。多くの業種から問い合わせがあり、人との接触を防ぐ仕事のやり方や誘客方法について考えているようです。社会の変化は仕事に変化をもたらすことになります。
- 和歌山県が運営しているインキュベーションルームについて対応しています。この機会で補正予算案として提案されている案件ですが、同ルームに入居している起業家の家賃支援策として、国と県を合わせて5/6の家賃を半年間支援する議案となっています。影響を受けている起業家の支援にも取り組んでいます。