活動報告・レポート
2020年6月8日(月)
チーム編成
チーム編成

仕事の進め方で最も大事なことは人間関係だという話をしました。個人の能力や技術はもちろん大事ですが、チーム仕事が大きくなればなる程、チームで役割分担しながら進めることになるので、人間関係が大事な要素になります。情報共有できること、助け合える関係にあること、そして信頼して議論を交わすことができることなどが可能となるからです。

もし人間関係が築けない人がメンバーにいた場合、情報は遮断されますし、話し合いは円滑に進みません。そして気軽に役割を依頼することもできませんから、チーム力は格段に低下することになります。

例えば、仕事の進め方を議論している時、「この案件は〇〇さんが得意だから頼もう」となった場合、その場から〇〇さんに直接、携帯電話で直ぐに依頼できるとスピード感をもって仕事は進みます。

しかし人間関係が出来ていない人の場合、「××さんは携帯電話で頼み事をするとうるさいことを言うからね。会って話した方が良いかも」だとか「でも会って頼むのは借りをつくるみたいになるから嫌だな」などの意見が出ることがあります。その結果「頼むことを止めておこう」となってしまいます。

メンバー間の扉を開けておくのか、シャッターを下ろしているのかによって、仕事の進め方、進み具合、そして精度が全く違ってしまうのです。「シャッターを下ろしている」関係の人とは情報共有できないので仕事が進みませんし、そもそもチームになり得ません。

細かな話でも交わせること、仲間間の話は漏れないことがチームですから、「扉を開けておける」関係同士でチームとしての仕事に携わりたいと思います。

ただプロジェクトチームの場合は、組織や上司から各部門から指名されたメンバーでチーム編成することがあります。プロジェクトチームはその仕事の適正や能力で選ぶことがありますから、部門が違うとメンバーの人間関係が分からない場合もあります。人間関係が気まずいチーム編成だと機能しませんし、期待された成果があがらないことがあります。チームは適正、能力と共に人間関係を勘案して組織したいものです。

それにしても「シャッターを閉ざしている」はうまい表現だと思います。人間関係がOpenかCloseかによって、チームのあり方や仕事の進み方が大きく異なることをユーモラスに伝えられています。

人間関係は難しいけれど、社会生活、組織内において、チーム、そしてつきあいの中ではとても大事なことだと思います。トラブルの多くは人間関係が原因で発生しています。

人間関係のトラブルについて、ある人が話していたことがあります。

「(問題になっている)二人の人間関係ができていないからトラブルになったと思います。もし僕だったら、あの人とは今にでも直ぐに携帯電話で話ができるので、こちらを責めるような発言があったとしても確認できます。『あの発言の趣旨はどんなことですか』だとか『あの言い方は止めて下さいよ。僕に非があるなら改めますから、今回は取り下げて下さい』と言います。そうすれば相手も『悪かった。取り下げるから』となると思います。でも今回のトラブルは、二人に人間関係が築かれていないことから発生したものだと思います。 二人で直接、話をする機会を持てていたなら表で喧嘩する必要はなかったのですが、事前に携帯電話などで話し合いができる関係でなかったから、お互いの発言が第三者によって伝えられ、対立が表面化したと思います」というものです。

このように、第三者が両者の間に入って「ああだった、こうだった」と伝えると、二人の間に混乱が生じますから、自分の本意ではないことからトラブルに発展することがあります。

ですから直接、話が出来る関係を築いているメンバーと一緒に仕事をしたいものです。

その他
  • 和歌山県の文化活動について話し合いました。来年は全国国民文化祭も予定されていますから、和歌山県の文化度を示すための絶好の機会となります。情報連携を図り、全体の文化度を高めていきたいと思います。
  • 今でも国の持続化給付金があったことを「知らなかった」という方もいます。多くの人に情報を伝えきることの難しさを感じました。新聞広告、テレビ、インターネットなどを通じても行き渡らないようです。