活動報告・レポート
2020年5月23日(土)
文化の秋に向けて
文化の秋に向けて

万葉薪能の会主催の和歌の浦の屋外ステージでの「万葉薪能」について話を聞かせてもらいました。開催月は10月ですが、今年は開催すべきか中止、または延期すべきかの議論を行っていることを聞きました。秋の屋外イベントの開催の判断は、現時点では難しい判断となります。行政主催のイベントが目安になりますが、8月までは概ね中止決定していますが、9月以降はまだ態度は未決定です。

ただ10月開催となれば、主催者の意思決定の時期は6月ぐらいになるので、難しい判断となります。会としての結論は継続して議論を交わすことになっているので、収束の見込みやイベント開催の判断基準などの情報を集めて対応したいと思います。意思決定こそ組織にとって重要なものであり、それだけに主催する立場の人の苦労を感じています。

また和歌山市内の劇団でも、今年の春に予定していたミュージカルを延期して今秋の公演を計画しています。

しかし「秋になれば収束しているかどうか分からないですし、お客さんを迎える環境が整っているのかの見通しも立っていないので、公演の開催については難しい判断となります。ひとつの目安は秋に宮崎県で開催予定の国民文化祭になると思います。今のところ開催する予定だそうなので、判断材料になります」と話してくれました。

今年の春先には、秋のイベントは大丈夫だろうと思っていましたが、夏前の時期になっても、判断が難しい状況です。開催する場合は客席の間隔を空けるのか、入場者数を制限するのか、などの問題があり、またスポンサーの協力が必要なイベントであれば「経済的に厳しい環境にあるスポンサーが多いので、協賛のお願いに行くことも難しい」という状況です。

そしてミュージシャンの方です。春から夏にかけてのコンサートやイベント出演は全てキャンセルとなりました。全く活動できていないので「レッスンと楽曲づくりをしています」という状況であることを話してくれました。

そして「秋のコンサートやイベントも現時点で未定なので、活動の予定は立っていません」ということでした。各地域で活動している地元ミュージシャンも再開の見通しが立っていないので、今後の活動について思案しているところです。

コンサートやカラオケなど人が多く集まり、密接な環境になりますから、再開決定は全て再開し始めて以降の最終になりそうにも思います。

それでも「こんな時こそお世話になっている社会に恩返しをすべき時期だと思っています。社会貢献になるような活動をしたいと考えています」と話してくれました。活動をしている時と意気込みは変化していないので安心しました。

さて秋のイベントを中止にする場合は、早い目に判断しなければ会場費、出演料などの経費支払いやチケットの販売なども必要となります。安全確保のために入場制限をするなら、収入が減少しますから主催者によっては運営が厳しくなります。

検討すべき問題が多く、しかも初めてのケースなので議論が難しく結論を出すまでに至らないようです。

しかし文化公演は地域社会のビタミンのようなものなので無くすことはできません。文化度は地域社会のレベルを測る物差しになるものですから、可能な限り開催に向けた準備を整えて欲しいと思います。文化団体は今秋のイベント開催について真剣に考えて、実施要否の判断をしようとしています。何事もプロセスがあって結果がありますから、主催者の考えや苦心の様を知らないで、その時に自粛警察のような匿名で正義を主張することは止めて欲しいと思います。

その他
  • 障がい者施設も新型コロナウイルス感染症予防のために衛生管理を充実させています。マスクや消毒液などの購入費用が嵩んでいて大変な環境です。国の第二次補正予算の中に医療、介護施設への支援金が支給されるようですが、障がい者施設も対象になるのかどうかなど話し合いました。高齢者福祉と共に障がい者福祉も同じように大切な取り組みです。漏れの無いようにして欲しいものです。
  • 洋菓子屋さんを訪ねたところ、新型コロナウイルスの影響による売り上げの落ち込みは最小限に抑えられたことを聞きました。空気清浄機や消毒液などの購入費用の支出が増えるなどしていますが、「乗り切ります」と力強く話してくれました。