活動報告・レポート
2020年5月22日(金)
金融機関の役割
金融機関の役割

新型コロナウイルスの影響から経済活動もほぼ止まり、特に中小企業、飲食店などは厳しい環境を耐えているところです。取り引きがないことやお客さんに来てもらえないことから、売り上げが消えているので資金繰りが厳しくなっているところも多いのです。そのため持続化給付金の申請や融資の申し込みなどを求めています。

できるだけお手伝いをしているところですが、金融機関が混み合い、審査などに時間を要する事態になっています。僕も連日のように金融機関を訪ねているところですが、厳しさの中に優しさ、思いやりを感じる瞬間があります。大変忙しくしている中ですが、資金を求めている方のために「何とかしよう」「支援することが使命である」と心を砕いて対応している心のある職員さんがたくさんいます。

金融機関の方から聞かせてもらった感動する話をいくつか紹介します。

  1. 医療従事者は患者さんの命を直接、預かっています。とても立派な責任を果たしてくれているので感謝しています。私達も形は違いますが、社会的責任は同じだと思っています。つまり企業にとって資金が途絶えることは命に係わることにもなると理解しています。必要な融資は企業を助けること、その企業の経営者、従業員さん、そして取引先の方などの命を守ることだと認識しています。そんな気持ちで審査と対応をしています。
  2. 融資の相談や申し込みがあった時に心掛けていることは「一にスピード、二にスピード、三にスピードです」スピード感を持って仕事をしなければ助けられません。地域経済を支える役割を果たしていることを自覚しています。
  3. 今、融資の審査を緩めて貸出を増やすことは金融機関にとってリスクを抱えることになります。将来の返済の見通しのことや、返済が滞った時の回収などを考えると、実は金融機関は大変なのです。部下からは「融資を増やし過ぎると将来、赤字になる恐れがあります」などの意見がありますが、「将来の赤字になった場合は、その時、考えれば良いことです。今は、困っている企業や事業者を助けることが私達の役割です。今、地域の企業を支援しなければどうするのですか」と答えています。金融機関も経営していますから将来のリスクは抱え込みたくありません。しかし新型コロナウイルス対策と支援はやるべきだと考えています。後になって金融庁などから「どうしてこんなに不良債権が発生しているんだ」と言われることがあると思います。しかし企業を支えるという社会的責任を果たした結果であれば、言うべきことを言えばよいと思っています。
  4. 次のような嬉しい話を聞かせてくれました。「片桐さんが行った平成27年12月の県議会一般質問のことを、今でもはっきりと覚えています。金融機関の役割について真剣に調べて県議会で取り上げてくれる議員さんがいるんだ。そして、しっかりと金融機関のことを調査して質疑を交わしてくれていたことを覚えています。私はその質問を聞いて感動しましたから」と伝えてくれました。
    その一般質問は中小企業金融の件を取り上げた質問で、金融が地域経済を支えていることなどを県議会で議論しました。4年前のことになりますが、そのことを今も覚えてくれていることに感謝し、今も金融が地域経済の命だと感じながら行動しています。
    そして県議会の一般質問を聞いて「感動しました」と言ってくれる人がいることに感動しています。しかも今から4年前の質疑なのに今も覚えてくれていることにも感動しているのです。県当局に問い質す言葉の重みを感じますし、人の心に残るような質問ができていることを誇りに感じています。

心ある仕事をしてくれている金融機関の職員さんがいることは安心につながります。仕事は誰が関わるか、誰か担当してくれるかによっても形が変わってきます。融資の申請者と受け付ける側が信頼関係でつながることで地域経済は回り始めると感じています。

バラ園
バラ園

丁度、訪問した時、その方の友人の皆さんがお庭に集まっていました。庭と言っても華やかなバラに囲まれたバラ園のようなお庭でした。毎年、一度、友人の皆さんが集まってパーティをする時間帯に訪れたことになります。お庭に咲いているバラを材料としたバラ茶をいただきながら、少しだけ会話を楽しみました。

何の添加物もない自然のバラが材料のバラ茶の香りと味を楽しみました。香水を薄めて飲んでいるような感じがしました。

素敵な時間をご一緒させてもらったことに感謝しています。