尊敬する経営者との懇談の時間を楽しみました。「新型コロナウイルスで、これ以降の社会が変わる」ことをテーマに話を聞かせてもらいました。
人と会うことによって展開するビジネスの機会は大幅に減少します。会わずに商機を得るしくみをつくる必要があります。営業や協議する従来のスタイルを変えられる企業が生き残ります。
地球規模の環境変化があります。これまでは大量に製造して商品を提供するスタイルでしたが、地球環境保全の観点、そして人との接点が少なくなることから、製造は最小限に縮小している状況に拍車がかかっています。新型コロナウイルスが治まった以降は、元の社会に戻る、元の仕事のスタイルに戻ると思っている人もいますが、そうはならないと思います。
ビジネスモデルを変えていかないと、これまで通りでは通用しません。多くの企業は社会の変化に応じて価値観を変えていくのですから。
リモートワークが進展すればオフィスはいらなくなります。在宅で仕事ができるようになれば不動産需要は減少することになります。不動産取引は受給バランスが崩れるというよりも、需要が減少した場合、取引が成立しないことも考えられます。現実的にはそこまで行かないと思いますが、立地条件の良い不動産以外の価値は下がると思います。どの都市でも立地条件の良い不動産がありますが、その価値は変わらないと思いますが。
新型コロナウイルスが治まるのは2025年ぐらいだという説明もあります。決して楽観視することなく長期的に企業のしくみを順応させていく必要があります。今の価値で動いても5年先の視点から見ると「何をしているのだろう」と思うことがきっと出てきます。5年後の視点で現状を捉えて不必要な動きはしない方が良いと思います。
令和元年度の決算が悪いけれど、新型コロナウイルスの影響によるものだと思って状況は改善すると考えている人がいます。もちろん「今期の見通しが立たない」「先行きは不透明」というコメントを出していますが、本心で考えて対応している経営者は少ないと思います。今期と来期の決算予測からこの先の戦略を立てられるかどうかが将来を決めることになります。役員の能力が試されることになります。
新型コロナウイルスの影響でお困りの方々がいます。この状況に対応できる方ばかりではありませんから、少しでも支援できることがあればお役に立ちたいと考えています。そこで皆さんの協力もいただきながら、今、困っていることに対応をしています。本日はそんな皆さんの事務所など数か所を訪ねたのですが、大変喜んでくれました。
喜んでくれる姿や顔、言葉をいただけることは嬉しいことであり、お役に立てていることを実感できるものでした。全ての方のためにと思うこともありますが、自分にできる近くのことから実行しています。
この行動が温かいものになれば嬉しいことですし、感謝の気持ちを交換し合えるなら、更に嬉しいことです。暖かな一日になったこと、感謝の言葉を交換できた皆さんにお礼を伝えます。ありがとうございます。
- 慣れていなければ持続化給付金の申請が難しいようです。事務手続きに慣れている方もいれば、苦手な人もいます。「申請したいけれど分からない」という方がいるので相談に応じています。
必要書類を整えること。売り上げ減少の数字を算出すること、申請方法など、困っている人がいると思います。個人的に対応するには時間の制約がありますので、相談窓口を開設している商工会議所などを活用していただけたらと思います。 - 作業所、子ども達の教育を担ってくれている教室、高齢者の方々のリハビリ施設、地域でボランティアを実施してくれている皆さんの事務所などを訪ねました。現状を踏まえての意見交換を行うなど良い時間を過ごせました。