和歌山県も緊急事態宣言が解除されることになり、この後は「アフターコロナ」の取り組みに向かうことになります。これまで通り感染症予防対策と医療の体制の充実などが基本になりますが、経済対策を具体化していくことも大事になります。まちに賑わいを取り戻し、まちに人が集まるしくみを創り出すことが「アフターコロナ」の取り組みです。
私達は、非常事態の継続を前提とした社会を生きることになります。それは健康状態の確認とリスク状態の回避、そして改善行動の習慣化などです。そんな社会を目指した取り組みについて協議を行いました。
和歌山市の中心市街地を活性化することに関して協議を行いました。有志が集まり、新型コロナウイルス感染症予防と自粛要請のために賑わいが消えている地域を「どうして活性化すべきか」の案を基に話し合ったものです。話し合いで大事なことは基本資料と議事を残すことです。集まって協議をしても結果をまとめていなければ、次の会合でも同じことを繰り返すことになります。議論を深めていくこと、まとめていくためには議事録を取り、土台となっている資料を変えていく必要があります。
資料は基になるものがあって、皆さんの意見を付け足していくことで内容を高められます。同質の意見が欲しいのではなくて、違う観点からの意見が大事となります。説明を行う人、明るい雰囲気にしてくれる人、質問を投げかけてくれる人、意見をまとめることができる人、道筋を外れないように修正能力のある人、多くの情報を持っている人などが揃って議論は展開してきます。
同じ意見の人だけで会議をしても、意見を出し合っても議論は展開していかないので、資料のレベルは同じものになるだけです。
さて賑わいが消えているこの地域に「賑わいを取り戻すことができるのか」の問いに答えることは難しいことですが、一人のメンバーが「大丈夫です。うまく行きます」と自信を持って答えてくれました。根拠のない明るい自信が議論を前に向けて進めてくれます。議論が行き詰った時や、硬直状態に入った時などは、根拠がなくても前に進めるための自信が必要です。良いメンバーで協議をすることができました。
そして「運を運んでくれる人」も存在していました。「今日の誘いを断った人がいたけれど、運を逃していると思います」という話をしてくれました。運を運んでくる人とは人を集める人のことです。熱心な誘いは予定が重ならない限り、参加してみることが大事なことです。何かが生まれる可能性を閉じないためにも、出会いを演出してくれる人の誘いには応じたいものです。
人はいつかこの世を去る人が訪れます。そんな時「あの人はたいしたことのない人だった」と言われるよりも「あの人は運を運んでくれた人だった」と言われる方が良いに決まっています。
「運を運んでくれる人」はこの世から姿を消した後でさえ、ここに存在しているように感じてもらえます。どんな物語であっても、物語の終わりは良いものにしたいと思います。
この協議が議論の展開を見せて実現させて、この場所に賑わいを取り戻させたなら、「運の良い人達が集まった企画」だと言われることにもなります。今ここにあるものと、その先を目指したいと考えています。
- 持続化給付金の申請に関して相談に応じたこと。事業者の中には申請方法が分からないことや適用されないと思っている人がいます。相談を聞いて対応が可能になることもあります。三人の方の給付金の申請について相談に応じました。必要書類を整えること。昨年の売り上げなどの正確な数字を聞かせてもらうことなどから申請の可否を判断しています。事業者の皆さんが現状に打ち勝つためにも申請のお手伝いをしていきます。
- 奈良県からお客さんをお迎えしました。両県は近くの県ですが、意外と交流していないように感じます。しかしお隣の県ですから仕事もありますし、連携できることもあります。交流関係にある皆さんとの懇談機会を得ることができました。