活動報告・レポート
2020年5月11日(月)
令和2年5月臨時議会
令和2年5月臨時議会

令和2年5月和歌山県議会臨時議会が開催されました。この議会は、新型コロナウイルス感染症の影響で苦しんでいる事業者の皆さんの事業継続を支援するための独自策を実施するための、補正予算案を審議するためのものです。知事から約総額38億1,100万円の補正予算案の提案があり審議しました。

知事の提案理由の主旨は次の通りです。

感染拡大による経済活動の停滞によって地域経済は危機に直面しています。しかし県に対して、事業活動が実施できない、または売り上げが低下しているなどの事業者からの意見が届けられています。この危機的状況を打開するためには一刻も早く支援を行う必要があります。そこで全国トップを切るスピードをもって、苦境にある事業者の方々に対して、国の支援策とこれまでの県の支援策に加えて、独自の包括的な支援策を講じることにしました。

今回の支援策は「全業種、全ての人が対象」、「困っている人を助ける」、「事業継続に資する」ことを前提としています。このため最も効果的であり効率的な支援を実施するための補正予算案を提案するものです。

令和2年5月臨時議会

以上の考え方から提案された補正予算案は「議案第90号 令和2年度和歌山県一般会計補正予算」です。県議会として議案の審議を行い、本日、可決しました。これによって県独自の支援策を具体化させて実行に移されることになります。

また知事からは「県議会や各種団体からの意見も聞かせていただき支援策を検討しました」という主旨の発言もあり、言うべきことは言う。それが県政を動かす元になるという基本の大切さを改めて認識しています。皆さんからの要望、意見が県政の基本にあるべきで、それが県政を動かす力になっています。

休校中の学校の課題

スクールカウンセラーの方と休校中の学校現場の課題について懇談しました。課題はたくさんありますが、気をつけるべきことは「家庭内に子どもの居場所があるか」「給食がない中、規則正しい食生活が保たれているか」「保護者の経済的負担は耐えられるものか」「家庭内暴力などの事案は発生していないか」などが挙げられます。担任の先生と生徒が毎日のように顔を合わせていないことから、通学している時と同じような状況把握は難しい学校環境にあります。

勿論、インターネット授業などの学習の環境の整備は必要ですが、通学できないことから発生している課題もあります。表面化していないこれらの課題にも対処していく必要性を話し合いました。

その中において、勤務している教師の皆さんは休校中もたくさんの仕事があり、大変な状況にあります。例えば学校給食がないため、「お昼の食事も考えて欲しい」という意見がありました。

学校給食は、先生方は生徒と一緒に食べていますが、給食がないことからお弁当持参、または出勤途中にコンビニなどでお弁当を買っているようです。先生方が自分でお弁当を作るにしても負担になりますし、コンビニなどで買う場合も、栄養バランスが崩れることやカロリー摂取量を考えるなど負担が出てきます。先生方の負担を少しでも軽減するために和歌山市内の飲食店からの宅配を考えられないものかと提言をいただきました。

飲食店は営業自粛中のためお客さんのために、そして新型コロナウイルスを乗り越えて営業を継続するために、お弁当の販売をしているお店もたくさんあります。そんな飲食店と連携を行い、学校に宅配できるしくみを取れないものかと提言をいただきました。

つまり給食がなくて困っている小中学校の教師と、営業できなくて困っている飲食店のニーズが一致する取り組みではないかということです。しかも飲食店はカロリー計算をしていますし、毎日、栄養バランスを考えたお弁当を届けてくれますから、先生方の健康にも良いと思います。

しかも飲食店は営業を自粛して困っていますし、先生方はお弁当で困っています。地域でお金を動かすことが地域経済ですから、双方に利益が発生することになると思います。

是非、教師のためにもこのしくみを提言したいと思います。