明日、令和2年5月11日に臨時議会が招集されます。この臨時議会は、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者への支援のための補正予算を審議するものです。今回の補正予算額は38億1,100万円となっています。
今回の補正予算は和歌山県独自の支援策を実行するための予算で、スピードある対応とするため県議会は一日で審議を行う予定にしています。
主な支援策は次の通りです。
新型コロナウイルスの影響を受けた全ての業種で、売り上げが50パーセント以上減少した事業者を対象として、従業員数に応じて20万円から100万円の範囲で事業継続ための支援を行います。予算は17億7,920万円です。
売り上げが20パーセント以上減少した事業者が事業継続や危機的状況を乗り越えるため、安心と安全の確保のために実施する事業支援を行います。100万円を限度に対象経費の3分の2を補助します。予算は15億円です。
持続化給付金を受給するためにWeb申請をサポートするための支援。予算は約7,914万円。
雇用調整助成金が受給できるよう社会保険労務士による相談窓口の設置とアドバイザーの派遣を行い申請書類の作成を支援します。予算は約7,470万円。
事業の本格再開に向けて従業員の能力向上を図る事業者に対して雇用調整助成金の教育訓練加算への上乗せ支給を行います。予算は1億5,962万円です。
観光関連事業者を対象に3,000万円を上限に一年間無利子、保証料免除の新たな融資枠の創設を行います。予算は約2億1,863万円です。
またこの場で既報の通り、和歌山県庁内の対策本部内に支援本部が設置されています。ここでは相談窓口を設置して新型コロナウイルス感染症に係る支援策の対応をしています。
活用できる支援メニューが多くあるので、どの制度をどう使うかの個別相談に応じています。
そして業界の方々と議論をしながら制度の上乗せなどの支援策を検討しているところです。
県議会では支援本部と連携を図りながら、困っている事業者の方々が速やかに活用できる支援を提供することを考えて対応しています。
和歌山県版の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」にある情報は分かりやすくて、和歌山県内の感染動向に関わる情報を把握するのに適しています。このサイトは次の目的で開設されています。
「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) に関する最新情報を提供するために、エフエム和歌山が開設したものです。
開発は、和歌山県内の有志によって行われています。和歌山県による公式情報と客観的な数値をわかりやすく伝えることで、和歌山県にお住まいの方や、和歌山県内に拠点を持つ企業の方、和歌山県を訪れる方が、現状を把握して適切な対策を取れるようにすることを目的としています」というものです。
ここに掲載されている情報は「検査陽性者の状況」「陽性患者数」「陽性患者の属性」「検査実施人数」「新型コロナコールセンター相談件数」で、私達が知りたい必要な情報が迅速に更新されています。
県民の皆さんには、是非とも情報を把握し、日常生活や仕事での防衛のための行動につなげて欲しいと思います。