台湾台東県から和歌山県に対して新型コロナウイルス対策用として支援物資が届きました。
これは台東県が和歌山県との今日までの、そして将来におよぶ友好の証として寄贈してくれるものです。元々、大阪府が、医療用防護服が不足していることから「雨カッパ」の提供の呼び掛けに応じてくれたものですが、「和歌山県も困っているだろう」と思い、今回、寄贈してくれる運びになったものです。
和歌山県としてはCovid19への対応として、南海トラフ巨大地震への備えとして活用できるものと考えています。
支援物資は雨カッパ5,000着、手袋5,000個、ゴーグル500個で、台東県政府の饒 慶鈴 (Rao qing ling ラオ・チンリン) 知事から届けられたものです。
台東県から和歌山県に対しての寄贈に至る経緯は別紙のとおりですが、大阪市在住の「花咲み荼合同会社」代表社員である谷口恵美子さんから多大な協力をいただいています。
台東県(工商發展投資策進會)の楊総幹事長や農会の楊幹事長を始めとする使節団が大阪府を訪問してくれました。谷口さんの紹介で県知事を紹介してもらいました。
この時の訪日の目的は、台東県の産品を日本でプレゼンテーションをするためです。台東は自然環境に恵まれているので農産物が主要産業となっています。中でもお茶や果物の一大産地で、これらの産品はアメリカや日本に輸出しています。お茶はウーロン茶、薔薇茶など、果物は洛神花、釈迦頭、英語で「シュガーアップル」などが名産となっていると聞きました。
また台東県には台東空港がありますが、就航しているのは台北との国内線に留まっているようです。和歌山県にも南紀白浜空港があり、2年後に国際線ターミナルが竣工することを伝えたところ「台東空港と直行便を検討して下さい」と依頼がありました。
現在、日本と台東県との直行便がないことから、観光やビジネスの機会に恵まれていないようです。和歌山県の空港と台東空港との間に直行便が就航すれば、農産物の輸出入の機会が増すことになります。台東県は果物栽培が盛んですが種類は少なく、和歌山県のようにたくさんの種類の果物はないようなので、農産物の輸出入、経済交流の機会につながると思います。
また特産品である薔薇茶を飲ませていただきました。これら品質の良いお茶は、健康維持につながるとともに、精神をリラックスさせる効果があるそうです。人間の身体は酸化しがちになりますが、台湾のお茶は酸化した身体を戻してくれる作用もあるようです。
農産物や空港の連携などの話題を共有することで友好関係が築けたと感じています。
台東県から大阪府と和歌山県に対して、新型コロナウイルスへの支援として、雨カッパ、ゴーグル、手袋の支援の申し入れをいただきました。これは大阪府が、医療用防護服が不足していることから「雨カッパ」の支援を呼びかけたことに呼応してくれたものです。
和歌山県に対しては、雨カッパ5,000着、手袋5,000個、ゴーグル500個の寄贈をいただくことが決定しました。
この件は、中央社フォーカス台湾で記事掲載されています。
「台東、大阪府堺市と和歌山県に物資 雨がっぱやゴーグル提供/4/27(月)」 から引用します。
「(台東中央社)新型コロナウイルスの感染拡大で物資が不足している大阪府堺市と和歌山県を支援しようと、台東県は27日、雨がっぱやゴーグル、手袋を発送した。饒慶鈴台東県長は農産物や観光を通じて日本と交流を続けてきたとし、ウイルスが猛威を振るう中、これまでの交流によって結ばれた縁はより一層貴重に感じられるとの考えを示した。
産業振興に取り組む台東県工商発展投資策進会の楊珍h総幹事は昨年7月、県特産のバンレイシ(釈迦頭)の販路拡大のため、大阪を訪問。その際、西村日加留(ひかる)大阪府議や片桐章浩和歌山県議と出会い、農産物のPRで両議員の協力を得たという。大阪市の松井一郎市長が防護服の代用品として雨がっぱの提供を呼び掛けていたため、協力しようとしたところ、和歌山県も物資の不足に苦しんでいると知った。
発送されたのは雨がっぱ5000着、ゴーグル1000個、手袋2万組。楊総幹事は医療用の防護服やマスクは政府の管理下にあるため集められなかったとし、寄贈する物資の数としては決して多くないが、ほんの気持ちでも伝わればと語った」。
- マスクが入手できなくて、困っている方へのマスクの対応をしてくれている取り組みがあります。多くの方が喜んでいる姿を拝見しました。和歌山市は元気を取り戻そうとしています。
- 持続化給付金の申請方法や、受けられる対象になるのかどうかなどの相談に対応しました。色々な情報が飛び交っているので、公の情報に基づいて説明しました。理解して申請をして欲しいと思います。