障がい者の自立支援の取り組みを話し合うため、奈良県議会の猪奥美里議員を訪ねました。
和歌山県の現状を伝え、奈良県の現状も教えてもらいました。そして行政としてやるべき課題を見出して対応の必要性などを協議しました。
厚生労働省では障害程度区分が定められています。区分は1から6まであり、区分が大きくなるほど重度という見方です。そして障がい者の皆さんが日常生活上の介護や支援を受けながら共同生活を営む住居のことをグループホームと言います。グループホームでは入浴、食事など、日常生活上の支援を提供するのですが、それは障害者総合支援法が定める「障害福祉サービス」の支援策です。
ここでは身体・知的・精神障がい者の皆さんが施設スタッフの支援を受けながら、地域の家屋で共同生活を過ごしています。このようにグループホームは、自立した生活を送るための一歩としての役割を担っており、加えて社会問題となっている障がい者の親の高齢化に伴い、親の亡き後への備えとして更にこのサービスを充実させることが必要とされています。
障がい者の親の話を伺うと「子どもを残して死ぬわけにはいかない」という話を聞くことがあります。これは、親が先に旅立つと後に残った子どものことが心配なので、先に死ぬことは許されないという気持ちを表す言葉です。そんな心配をなくすためにも、グループホームの整備と充実を社会が必要としています。
奈良県にも和歌山県にも障がい者グループホームはありますが、重度区分の方が入居可能な施設が少ないのが現状です。これは施設スタッフの負担が大きいことや重度の方のお世話ができる経験のあるスタッフが少ないことも原因となっています。お隣の両県が連携してこの課題に対応していくことを話し合いました。
本日配信された、文春オンラインの記事「政治学者・御厨貴『知事たちの通信簿 西日本編』」を拝見しました。友人や知人、そして東京の友人からも記事のことを知らせてくれたので、僕も読みました。評価の中に陸奥宗光伯のことが書かれていたのです。
ここでの和歌山県知事の評価ですが、以下に当該部分を引用します。
「和歌山の仁坂吉伸知事。2月中旬、県内の病院で医師と患者に感染がわかった際、県内すべての肺炎患者と、無症状者でも感染可能性がある人全員を対象に600人以上、PCR検査を行いました。国が出していたガイドラインを超えて、初期段階で大勝負をかけたのです。3月4日にはその病院が通常業務を再開できました。
仁坂知事は外交官の経験もある上に、とにかく歴史の好きな人です。和歌山出身の明治期の政治家・外交官、陸奥宗光について自分で研究もしていました。そんな陸奥について、仁坂知事は『明治維新の時に出遅れてしまって、なかなか出世できなかった』という意識を強く持っている。その教訓を活かして勝負どころの決断が早い。今後どれだけ県独自で続けられるかという問題はあるにせよ、中央任せにせずに、独自の路線を貫こうという強い意志を感じます」という〇の評価です。
以上のように、和歌山県の偉人である偉人陸奥宗光伯のことが書かれています。知事がその意志を受け継いでくれていることを推測させる記事です。和歌山県の遺伝子が知事に受け継がれていること。そして県民に受け継がれていることを再確認したいと思います。これで和歌山県の評価が上がっていることを嬉しく思います。