活動報告・レポート
2020年4月29日(祝・水)
流行性感昌スペイン風邪大流行の記録
Covid19に関する皆さんからの意見5

引き続き皆さんから意見を頂戴しています。いただいた意見は全てここに記載して、知事に現状を把握して対応してもらえるよう提言し続けます。

32.私も思うのですが、「知事と市長は和歌山県、和歌山市を見捨てるな」という声がすごく多いのです。現場で働く人達、困っている人達の切なる声だと思います。こんな声が届いていないのか、届いているのに知らない顔をしているのか分りませんが、こんな時に支援の手を差し伸べないのはトップ失格だと思います。今、新内は廃墟になっています。新型コロナウイルス感染拡大防止にみんな協力しているので支援をお願いします。

33.飲食の仲間達は「もう知事には和歌山県にいてもらいたくない。気持ちの分からない人だ」と話しています。どうして現場の大変さを分かってくれないんだろう。他の業界と同じように耐えろと言っても、耐えられるなら耐えますよ。収支計算ぐらい出来ますよ。これまで苦しくても支援して欲しいと依頼したことはないでしょう。こんな事態でどうしようもないから頼んでいるのです。非常時だから休業要請しているのでしょう。なのに、その感覚が分からないです。

紀宝町の支援対策

三重県紀宝町は、三重県が交付する「新型コロナウイルス感染症拡大阻止協力金」の対象とならない、町に住民票または法人登記を有し、県外に事業所、店舗等を構える中小企業、小規模事業者に対して「紀宝町新型コロナウイルス感染症拡大阻止支援金(県外事業者向け)」を交付する方針を打ち出しました。三重県紀宝町は和歌山県新宮市と隣接していて、新宮市内で飲食店を経営している人がいることから、和歌山県から協力金を受けられない飲食店などを支援しようと支援金を支出する方針を示してくれたものです。

紀宝町に感謝の気持ちを述べると共に、和歌山県としてやらなければならない支援ができていないことを深くお詫びいたします。

流行性感昌スペイン風邪大流行の記録

友人から意見をいただきました。「初動の所では仁坂知事は張り切っている様子だったのに、どうされたのですかね。さて以下、興味深い内容が届いたので伝えます」と資料を頂戴しました。

送ってくれたのは「流行性感昌スペイン風邪大流行の記録」で、1922年に内務省衛生局から発刊された書籍です。その中に現代と同じような状況が記されています。

前文に記載されているのは次の言葉です。

流行性感昌スペイン風邪大流行の記録

全世界を風靡したる流行性感冒は大正七年秋季以来本邦に波及し爾来大正十年の春季に亘り継続的に三回の流行を来し総計約二千三百八十余万人の患者と約三十八万八千余人の死者とを出し疫学上稀に見るの惨状を呈したり。

当局は毎次の流行に対し常に学術上の知見と防疫上の経験とに鑑み最善の施設を行ひ之が予防に努め或は防疫官を海外に派遣して欧米に於ける本病予防上に関する施設の実況を視察せしめ又特に職員を置きて専ら予防方法の調査に従事せしめ一面又学者及実地家の意見を徴する等本病予防上苟も遺漏なからんことを期したり。

惟ふに本病の予防方法は尚今後に於ける学術的研究に待つの要あるべしと雖今次流行の際に於ける施設は又以て今後の参考資料と為すに足るものあるべきを信ず。

大正十年十二月

内務省衛生局

前文を読むと、果たして「歴史は繰り返すのか、人類は歴史から学ばないのか、どちらなのだろう」と思います。

また次のような記述もあります。

劇場、活動の閉鎖、群集の禁止は効果あることあり、思はしからざることあり。

兎に角能ふ限り群居を避くるに勉む可し。学校閉鎖、昇校停止も場合によりて可なり。児童の衛生に注意し、体操、唱歌等の課業を加減し、含嗽を励行せしめ、手指を清潔に保たしむ。

流行性感昌スペイン風邪大流行の記録 流行性感昌スペイン風邪大流行の記録

工場に於ても同様にして、手指の清潔、含嗽を行ひ、咯痰の所置に注意す可し。旅舎、寄宿舎等にても然り。

消毒は煮沸を可とす。室内の消毒は不必要なる可し。「マスク」の予防に効あり。屍体を成る可く速に処置す可し。

個人衛生法としては含嗽、鼻口の摂生を注意す可し。

防疫職員 東京6名、神奈川5名、埼玉5名、群馬1名、栃木2名、茨城はゼロ。

スペイン風邪は今から約100年前の出来事です。同じようなことが起きていますが、当時の対策と同じことが私達にできる防御だと言えます。感染症はうがいと手洗い、そして外出時はマスクが対策ですから、過去の教訓を思い出して初期段階から実行していれば、局面は違ったものになっていたかもしれません。

今からでも過去から学び、そして対策を実行したいものです。

その他
  • 台東県からの支援物資の寄贈に関して打ち合わせを行いました。和歌山県に善意が届くように調整しています。心ある動きになるよう取り組んでいます。
  • 皆さんから意見を伺い、支援本部への期待が高まっています。皆さんの期待に応えられる和歌山県でありたいと考えています。