活動報告・レポート
2020年4月19日(日)
令和2年4月臨時議会補正予算案

令和2年度4月臨時議会で新型コロナウイルス対策として必要な補正予算案を審議することになっています。臨時議会の会期は、令和2年4月22日と23日の二日間です。

新型コロナウイルスの感染防止対策として和歌山県の取り組みに必要な113億9,300万円を増額する補正予算案です。今回の補正予算案は、緊急に必要な感染予防に取り組むための予算であり、経済を回復させるための予算は含まれていません。経済対策に資する補正予算は、感染収束の目途が立った後になる予定です。

これにより、令和2年度和歌山県の一般会計は当初予算の5,907億円から増額となり、6021億円となります。

今回の主な補正予算の項目は次の通りです。

〇医療提供体制の整備に係る予算は次の通りです。
  • 患者を受け入れる病床を45床から57床を追加して120床に増加するための設備と整備費用として10億8600万円。
  • 感染患者の対応に従事する医師、看護師への特別手当を支給する医療機関を支援する費用と、医師らが勤務病院の近くに宿泊する場合の費用として3億1900万円。
  • 軽症者や無症状の陽性患者など受け入れるための(約150室)宿泊施設借り上げに関する費用として7億1700万円。
  • 感染患者の入院医療費に係る負担金として1億1387千円。
  • 医療機関のマスクや消毒液購入のため(約4カ月分)の予算として6億6200万円。県内の医療従事者は約13千人。N95マスクが37千枚、サージカルマスクが20千枚を見込んでいます。
〇検査体制の確保のための予算は次の通りです。
  • 県環境衛生研究センターで検査体制を確保するため、PCR検査の実施に必要な試薬類や機器の購入費用として1億1400万円。現在、同施設では検体機は2台あり、フル稼働させるために必要な部材を購入するものです。これによって6時間で24検体から、6時間で36検体が可能となります。
〇感染拡大の防止のための予算は次の通りです。
  • 高齢者施設や障がい者支援施設、児童養護施設などに消毒液を配布するための購入費用として7035千円。
〇福祉サービスの確保のための予算は次の通りです。
  • 通所サービス事業所で感染拡大防止のため、縮小してサービスを実施する場合に必要となる安否確認に必要な経費として1億7417千円。
  • 障がい者支援施設における多床室の個室化に必要な費用の支援として5000万円。
〇雇用の維持と事業の継続のための予算は次の通りです。
  • 中小企業に対する融資制度の融資枠拡大と、無利子融資のための利子補給として72億9400万円。
〇生活の支援のための予算は次の通りです。
  • 感染症の影響により収入が減少した世帯に特例として貸し付け資金を貸し付けるための生活福祉資金として2億5900万円。
〇学校休校に伴う学びの保障のための予算は次の通りです。
  • 学校休校時のオンライン学習実施に必要なタブレット端末の導入や通信機器の購入、オンライン学習に必要な環境整備のための予算として2億6200万円。