活動報告・レポート
2020年4月18日(土)
飲食店の皆さんの意見
飲食店の皆さんの意見

たくさんの飲食店の皆さんからの意見をいただいています。厳しい環境にあることは理解しています。皆さんからいただいた意見はこれまでも県政に届けていますし、反映できるように取り組んでいます。

もし、今回の新型コロナウイルスの支援が実行されないで和歌山県内資本のお店がつぶれたとした場合、残るのは大手の全国チェーン店であり、閉店した後に進出してくるのも大手チェーン店になると思います。そうなると地元の食材の真の活用は図れませんし、郷土食はなくなります。観光客はその土地の食材を使った料理、その土地の店が提供してくれる料理を期待して来てくれるので、それらの特色のないお店が並んでいたとしても、和歌山県の食に魅力を感じてくれなくなります。食文化を残すためにも地元のお店を大事にして欲しいと思います。

また県外資本に市場が占められてしまうと、税金は県外になりますし、地元雇用も守られるかどうか分かりません。地元の飲食店を支援しないでいると観光面、経済面、そして食文化の面でも大きな損失となり、再び、戻すことは難しくなります。

給付金という形での支援が難しいのであれば、どうしたら助けられるかを考えて欲しい。財政的に無理、お店閉店の要請をしていないので支援はできないなどの問題ではなく、生き残った飲食店と収束後に観光面での協力体制を組んで観光行政に生かすなど、この後のことを考えて生き残れる支援をして欲しいと思います。辛抱するだけではなく、次につながる支援、連携のしくみを考えて欲しいと思います。

多くのお店が閉め始めています。もうこの機会に完全に閉店しているお店もあります。私達の問題ですが新型コロナウイルスの影響でもあるので社会的な問題とも思います。私達、まちの飲食店は弱者の立場なので、自分達だけではどうしようもなく立ち向かえないことがあります。そんな時、誰に助けを求めていけば良いのでしょうか。お店を止めてしまっても、何とも思わない人もたくさんいると思います。私のお店が無くなっていたとしても気付かない人もたくさんいると思います。でも私のお店も売り上げがあり税金を支払っていますから、小さいけれど社会の一端を担っているのです。小さな声を聞いてくれないことを悲しく思います。もしこのまま支援がなく、心ある言葉もなくお店を閉店すれば、私は子どもと一緒に和歌山市から出ていきます。

昨日の知事の記者会見の映像を見て悲しくなりました。私達の現状を分かってくれていないこと。どうでもいい存在だと思っているような感じがしたこと。昨夜、今日、飲食店を経営している仲間と話しました。

「助けてくれないことが分かった。私達は、助けてと声を上げて言えない立場であることに寂しさを感じますし、支援してもらえない立場であることも分かりました。大阪府や兵庫県などは飲食店が支援を受けられるのに、どうして和歌山県はこんな扱いをされるのでしょうか。私達の声を届けて下さい」と聞かせてもらいました。

心に染み込む叫びのような声です。昨日の知事への要望書を届けることを約束し「皆さんの思いは届けています。そしてこの声も来週、届けます」と伝えました。

分かってくれていないことがあります。飲食店の家賃の支払いと共に、マンションやアパートの家賃の支払いもしているということです。支払いの原資は全て飲食店の売上です。売り上げがなくなってしまっているので、店舗の家賃と住んでいるところの家賃の両方の支払いが厳しくなっているということです。お店がやっていけなくなると住むところもなくなってしまうのです。飲食店をやっている全ての人が自己所有の家に住んでいるわけではありません。賃貸物件で暮らしている人が多いのが現状です。お店がこんな状態であれば、働くことも暮らすこともできないのです。昨日の知事の記者会見を見たのですが、和歌山市の飲食店の現状を分かってくれていないと思います。

少しずつはお金を貯めていますが、売り上げがないので取り崩していくと二か月でなくなってしまいます。このお金は子どものために貯金しているものなので、本当はお店の補填に使いたくないお金なのです。子どもの将来のために貯めておきたいお金ですが、今を生き残るためにここから家賃支払いをしなければなりません。国からもらえる一律10万円は有り難いですが、家賃や光熱費、マンションの家賃などの支払いで一か月でなくなってしまう金額です。その先はどうしていけば良いのか分かりません。

お店をやっているのは生きるためです。しかしお客さんの命を考えて営業を自粛しているのです。知事にはこの気持ちを分かって欲しいと思います。お客さんに来てもらいたいのは当たり前の気持ちですが、私達にとってお客さんの命はとても大事だからそんなことはできません。自粛するということは生きていく手段をなくしているということです。こんな声は届いているのでしょうか。私達の声を聞いてくれる人はいないでしょうし、届くこともできないと思っていました。

今日、来てくれたことを嬉しく思います。助けて下さい。お願いします。

お持ち帰り用のお弁当を販売しています。安全のためにお客さんに来てもらえないから、お弁当を用意しています。嬉しいことに常連のお客さんに買っていただいているので、少しだけですがお店の維持につながっています。とても有り難いことだと感謝しています。このお弁当はたいしたことがないけれど、私達の心を込めています。

有り難いことに、お弁当を始めた初日に来てくれた人や、毎日買ってくれる人もいます。お客さんに支えられている。そのことを励みにしています。だから乗り越えなければならないと思います。

これらの声を心で受け止めています。この危機を乗り越えるための助けをしないようなら政治ではありません。昨日の知事記者会見のニュースを見た多くの方から「和歌山県は飲食店を助けてくれないのですね」という声を聞かせてもらいました。助けを求めている人の心を閉じさせるような政治をしてはいけません。「心を病んできている人が多くなっていると思います。このままでは自殺者も出てくると思います」という声も聞かせてもらいましたが、決してそんな事態に陥らせてはなりません。命と暮らしを守ることが政治です。皆さんの切実な声を形にしていく活動をしたいと考えています。

献血
献血

新型コロナウイルスの影響もあって医療で必要な血液が不足しています。血液が足りないことから、和歌山県赤十字血液センターでは電話やメールで呼び掛けています。少しでもお役に立てればと思い献血をしてきました。スタッフの方々から協力要請に応えてくれたことに対する感謝の言葉をいただき、「少しだけですが社会に貢献できたかな」と温かい気持ちになりました。社会は助け合う心で成り立っている。そう思います。