活動報告・レポート
2020年4月5日(日)
先輩の人生訓
先輩の人生訓

「新型コロナウイルスへの対応に関心がない、また外出の自粛要請などに対応していない若い人がいる」ことへの批判に関して、人生の経験者である先輩が次のように話してくれました。

「若い人達の他人の迷惑を考えない行動は問題だと思いますが、全て若い人達が悪い訳ではないと思います。彼ら、彼女達を十分に教育、指導できていなかった私達の世代が問題だと思います。私達が教えて来なかったことを反省し、若い人の行動を批判することはできないと思います。

確かに現役時代から一所懸命に働き、社会を担ってきた自負はあります。しかし振り返って考えると次のように思うことがあります。それは、自分に利益があると考えた場合、その仕事や事象に関心を持ち頑張ってきました。しかし自分に利益がないと思った時は、関心を持たなかった、積極的に関わらなかったように思います。そのことが次の世代は感覚として伝わっていたのかなと思います。だから若い人の社会的ではない行動は、私達の世代の責任もあると思います。

教育や指導が間違っていたのかな、とも思いますし、内心、思っていることを繰り返してはいけないと考えて、私はこのことを反省していますし、今も若い人達に守るべき社会規範として伝えているところです」と話してくれました。

「全て若い人が悪いのではない。先輩としての責任もある」と話してくれたことは凄いことだと思います。そのことは、現在も仕事で関係する若い人達に仕事を通じて社会規範を教育していることに表れていますし、後輩たちに経験談から来る仕事のやり方、守るべき社会のルール、こうすれば結果はこうなるという指針を示してくれています。

言葉だけではなく行動で示していること。見習うべき姿勢がここにあります。この先輩の人生訓に触れたように感じています。これは自分が体験していない歴史から学ぶことにも共通していると思います。歴史は後世に伝えたいことを教訓として残してくれていますが、実際にその人に会ったことがない、その出来事を体験していないので、リアルに実感することができません。だから、その人を尊敬している、好きな人物でなければ、真剣になっていないので学ぶことはできないと思います。

同時代を生きる先輩からの言葉は、歴史上の言葉よりは身近に感じますし、時代の価値観が似ているので理解しやすいのですが、その人を尊敬しているなどの思いがなければ、やはり学ぶことはできません。ただ実際に会って話を聞くことができて、直接、響いてくるので受け取りやすいのです。この先輩の学びから、自身の行動につなげていきたいと考えています。

分かりやすいニュース

ある経営者から、次のような話を聞かせてもらいました。

「池上彰さんのように分かりやすく詳しくニュースを解説してくれる政治家がいて欲しいと思います。政治家の話は分からないので、誰かが池上さんのように解説してくれると嬉しいです。池上彰さんの解説のような『和歌山県版のニュース』を発信して欲しいと思います」という意見です。

ご指摘の通り、池上彰さんのニュース解説は分かりやすくて役立ちます。和歌山県政のニュースや出来事を分かりやすく伝えられるような情報を発信していきたいと思います。