活動報告・レポート
2020年4月1日(水)
新型コロナウイルスに関する話
新型コロナウイルスに関する話

新型コロナウイルスに関して、現在、日本に在住している某国政府の対応を聞かせてもらいました。

「私の国では人との接触機会を減らすことを徹底しています。外出はもちろんのこと、職場に入ることも制限しています。不要不急の外出ではなく地域によっては外出制限をしています。感染拡大を防止するために徹底した取り組みを行っています。このウイルスの怖さを国民は理解しているので、他人との接触は避ける行動をしています。症状は肺炎ですから、溺れるような苦しさがあることも国民は理解しています。私達はウイルスの怖さを共有できているので、防衛は徹底しています。それと比較すると、主観ですが日本は少し緩いように感じることがあります。

人の集まる場所での換気の徹底は必要だと思いますし、接触機会は減らした方が良いとも思います」という意見です。

その国に行っていないので状況は分かりませんが、国が相当の危機感を持って国民の行動に注意を促すような対応をしている緊迫感は感じました。見えない脅威と闘っているので、ややもすると実感は湧かないような感覚がありますが、人類の脅威であることを意識しておきたいと思います。

危機に際した各国の対応

広報を専門としている友人から、小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」の記事を紹介してもらいました。令和2年3月27日「今回の新型コロナウイルスへの対応について」の記事が配信されているので興味深く拝見しました。各国のリーダーの対応について以下、引用します。

「メルケル首相は、ドイツ国民一人ひとりに向けて、さらにはドイツにいる外国人や底辺の労働者にも目を配りながら、新型コロナウイルスとの長く苦しい戦いに臨む覚悟を求める歴史的な演説を披露した。

ジョンソン首相も、いつもとは違う真剣な表情と言葉で、丁寧に政府の施策を説明し、国民に理解を求めている。

トランプ大統領も、いつものウケ狙いのスベったジョークや底意地の悪い罵詈雑言とはまるで違う口調で、米国民に自覚と希望を持ち続けることの大切さを訴えている。

彼らは、いずれも未曽有の危機に当たって、政治家の本領を遺憾なく発揮してみせたと言って良い。

ふだんの日常的な政策は、官僚に説明させればそれで足りるのだろうし、施策の細部について言うなら、担当官庁の役人の方が詳しいのだろうからして、彼らに説明を委ねることは、むしろ適切でもあるのだろう。

しかし、危機への対応は別だ。

文字通りの『国難』に対処する場面では、選挙で選ばれた政治のリーダーが、自分の言葉で国民に直接語りかけることが絶対に必要なはずだ」という記事です。

小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」の令和2年3月27日にインターネットで配信の「言葉を扱うはずの『政治家』というお仕事」から引用しています。

危機に際して実行力を示すのがリーダーです。実行力につながるものは言葉ですから、リーダーは自分の言葉で国民に、危機に挑む決意を訴えなければなりません。力強く、思いやりがあり、そして覚悟を示す数字です。これらの国の財政出動は桁違いですから、平時では許されない規模だと思います。しかし危機に面している状況にあって迅速に、そして覚悟を示す数字を示しているのです。

危機に際して強さを見せつけている世界のリーダーの凄さを感じています。政治家は言葉の専門家ですから、自らの言葉で伝えることが求められていることを改めて思う次第です。

その他
  • 新型コロナウイルスの影響を受けた業種の方への金融支援の対応を行いました。影響は拡大していることを感じながら対応しています。
  • 教育関係者と会って、将来、実現させたい教育の夢を聞かせてもらいました。教育の夢を熱心に説明してくれたことを嬉しく思います。今週末、ご一緒してプレゼンテーションと調査をすることにしています。