活動報告・レポート
2020年3月24日(火)
厳しい経営環境
厳しい経営環境

新型コロナウイルスで困っている経営者の方々と会って話を伺い対応しています。当初は飲食店や観光事業者の方々が直接的な影響を受けていましたが、他の業種にも影響は拡大していることが分かります。

主にリフォームを手掛けている事業者からは「仕事の依頼が止まった」という話がありました。キッチンやトイレなどの機材の納入が止まっているので、リフォームの仕事が進まなくなっているということです。キッチンやトイレの部材は中国からの輸入に頼っているところがあり、その影響を受けています。今月の仕事が止まり、4月もリフォームが延期になるなど、見通しが立たなくなっているようです。職人さんを抱えていることや支払いがあることから、「更に仕事が伸びるとかなり厳しい」という話を聞かせてもらいました。

建築会社の方からも「ここに来て仕事が止まりました。建築現場が無くなり厳しい状況になっています」という話がありました。そして「年度末までの仕事を終えていますし、通常年度初めは仕事の発注は少ないので仕事が空白になる時期ですが、新型コロナウイルスの影響から現場が止まり始めました。現場再開の目途が立たないので新規の仕事が見込めません。固定費は必要ですから、長引くようなら厳しさは増していきます。公共工事の前倒しなど検討して欲しいと思います」という話も聞かせてくれました。

飲食店経営者も訪ねてくれました。「先月から予約キャンセルなどが増え始め、お客さんが減少しています。予約のない時は閉めて経費を抑えていますが、家賃などの固定費があるので売り上げが落ちているので厳しくなっています。数か月なら持たせることができると思いますが、長期間になると資金繰りが大変です。

ただ難しいのは、こんな時期なので売り上げも大事ですがお客さんの安全を考えると、同じ日に複数の予約を入れると感染リスクが高まることです。ですから私の店では複数の予約を受け付けないようにしています」ということです。

お客さんファーストの考え方から、同じ日にたくさんの予約を取らないようにしている姿勢に敬服します。ただ経営面での影響が出て来ているようです。

「お客さんの安全と安心のために普段から清潔を心掛けていますが、消毒液の価格が高騰しているので大変です」と話してくれました。ここで使用している消毒液の価格を記すのは控えますが、「通常の4倍の値段になっています」ということです。売り上げは減少しているにも関わらず価格が4倍になっているうえに使用量が増えているので大変な状況です。今さら経費算入もできないので価格は維持したままで必要経費が増えています。

「お客さんが第一ですから削ることはできません」と変わらぬ決意を話してくれました。

それぞれ業種の違いはありますが、お客さんのことを考えて安全と安心を維持するコストは削っていません。売り上げが落ちて経費が増えている。資金繰りが厳しくなっている状況があるので、金融機関にはこの状況から金融面での支援をお願いしたいところです。

その他
  • 学校のあり方について話し合いました。子ども達の学習と健全な成長のために学校はありますが、そう考えていない人もいることを聞かせてもらいました。教育者は常に預かっている子ども達のことを第一に思って欲しいので、対応が求められる事例には対応することを話し合いました。
  • 新型コロナウイルスが発生したことからの休校措置、そして春休みに入ったことから生じている教育環境の問題に関して話を聞かせてもらいました。教育現場で起きていることを教育委員会と話し合い対応するようにしています。