活動報告・レポート
2020年3月23日(月)
再生医療
再生医療
再生医療専門クリニック

再生医療専門クリニックを訪問して、再生医療の話を聞かせてもらいました。今月初頭、再生医療の医療現場の話を聞きたいと思い、再生医療専門ドクターに面談を依頼していました。本日、診断の合間の時間を確保してくれたので話を伺ってきました。

「リペアするのは自己細胞」だそうです。一言で言い表すことはできませんが、「自分の細胞を活用して蘇らせる」ことが再生医療です。もう少し分かりやすく言うと次のようになります。

以下はドクターから伺った話を引用し、僕の理解したことを記したものですから、表現に関しては僕の解釈したものであることをご了承下さい。

けがをすると、自然に傷がふさがり傷跡が少しずつ薄くなっていきます。そこに細胞の力が働いています。それは細胞が弱ったところを修復するために皮膚になろうと、骨になろうとしているからだそうです。この細胞の力を最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼ぶのだそうです。

その方法の一つは「幹細胞を利用した再生医療」です。

細胞の中には受精卵のように様々な細胞に姿を変えることが可能な能力を持ったものが少しだけ存在していますが、それを幹細胞と言います。この幹細胞は普段、身体の奥で眠っていますが、壊れて働けなくなった細胞を発見した場合や、細胞の数が減って足りないと判断した時に起き上がり、自ら分裂しその細胞を補うことで身体の機能を修復してくれます。

再生医療専門クリニック

この幹細胞の働きを何百万倍も増幅させて、つまり培養させて、すり減った軟骨や機能不全になった臓器に集中的に働きかけ、機能回復を図ることで、元々、身体が持っている正常な機能に再び戻すことを目的とした医療です。

自分の幹細胞を利用するので、高い安全性があり、アレルギーや拒絶反応などの副作用はありません。

過去の研究で幹細胞治療効果が示唆されている疾患には次のようなものがあります。

  • 血管の病気。心筋梗塞、脳梗塞、初期の肝不全、糖尿病など。
  • 神経の病気。認知症、脳梗塞、パーキンソン病など。
  • 骨や軟骨の病気。リウマチ、変形性関節症、半月板損傷、肩関節周囲炎など。
  • その他の病気。肝臓病、免疫疾患、ぜんそくなど。
  • 予防的効果。疾病の予防、肌の再生、体の若返りなど。

二つ目の方法は「多血小板血漿療法」です。この治療法はPRPと呼んでいます。PRP療法は患部に小さい穴を開け、「新しいケガ」を故意に起こします。この「新しいケガ」により、治癒(修復)することを忘れ慢性化してしまった患部を「急性」の状態に戻し、再び患部に炎症を起こさせます。そして血小板の修復させる作用を利用し高濃度にした血漿で修復能力を高め、自分の治癒能力で根治させるものです。

再生医療専門クリニック

自分の血液成分を利用したもので培養は行いません。PRPは既に多くの医療機関で取り扱っていて歯科や美容で行われている治療です。日帰りで行える治療で、炎症を抑えることや痛みの緩和につながります。

メジャーリーガーの田中将大投手や大谷翔平選手が肘の治療で使ったことで、この治療方法のことを知っている人もいると思います。

再生医療は、失った身体の機能を元に戻す作用があり身体を蘇らせるものです。ここでは、疾患、免疫、美容の全ての分野について、自己細胞を用いた再生医療を行っています。ドクターから説明を受けて、その先進性に驚きました。

和歌生県産品のPR

県外での和歌山県産品の効果的なPR方法について協議を行いました。費用対効果を考えてPR方法を検討しています。和歌山県の果物や海産物などは品質が高く、「使いたい」と言う料理人や事業者はたくさんいることを伺いました。これらの和歌山県産品は新鮮で品質が良いと評価は高いので、県外の事業者に高級食材として使ってもらえる可能性はあります。事業者などに直接、産品とその良さを伝える方法を話し合っています。