令和2年2月県議会定例会が閉会となりました。一般質問と予算特別委員会、常任委員会で令和2年度当初予算案や条例案、追加の予算案などの審議を終え、提案された議案をすべて可決しました。追加の令和2年度予算案は新型コロナウイルスへの対応に関する緊急性の高いものです。
- 感染患者受入医療機関に対する設備整備補助。
- 受入可能病床確保のための空床補償経費。
- PCR検査に必要となる試薬類の購入等。
和歌山県としてこれまで約1,000検体を実施していますが、今後に向けて備えをしておきます。
- 感染患者の入院医療費。
感染患者の入院費は全額公費負担です。
以上4項目が追加提案により可決された追加予算です。
併せて、令和元年度の補正予算の追加提案もあり可決しています。
- 個人向けの緊急小口資金等貸付原資を増資する対応のための予算。
これらの予算を可決したので、新型コロナウイルスに早急に対応することにしています。
そして議案を可決したことから、和歌山県政は新年度に向かうことになります。新型コロナウイルスの影響で全国的に経済活動が停滞し、行事の自粛などによって寂しい春を迎えていますが、気分も新たに新しい年度に挑みたいと思います。
昨日、飲食店を訪ねた時に感じたことです。新型コロナウイルスの影響でお客さんが減少しているのは、残念ながらどこでも同じだと思います。しかしお店の雰囲気が明るいことは嬉しいことでした。店主が元気で明るい。スタッフも笑顔で声が大きいなど、元気が溢れている店内にいると、こちらも元気をいただくことができます。「大変な環境だと思うけれど、みんなこんなことに負けないで頑張っている」と思うと、心から応援したくなります。
ここで学べることがあります。辛い時や嫌なことがある時は心が沈むため表情にも出てしまいますが、沈んでいる姿を見せるよりも「負けないぞ」と明るく元気な姿を見せることが応援者を増やすということです。大変なことが分かっている状況であれば、外から見ても本人が辛いことは分かります。でも置かれた環境に負けないで明るく元気に振舞っている姿を見ると、その人を応援したくなるのです。
「大変ですが、こうしてお客さんに来てもらえることが嬉しいことです」「今日、たまたま予約でいっぱいになりました。今日、福を運んできてくれたお陰です」「いつも応援してくれているから、今があると感謝しています」など、前向きで感謝の気持ちが込められた言葉が次々と出てきました。
こんな言葉を聞いていると「頑張って。応援しているから」と心の中で声援を贈っているのです。不満を言わずに明るく元気に困難に立ち向かっている姿は人を感動させます。そして出てくる言葉も違ってくるのです。
明るく元気な人は「こんな環境にあっても、お客さんに来てもらえることが嬉しいのです」「皆さんの応援のお陰です」など前向きな声が出ています。
しかし沈んで置かれた環境に不満を言う人がいます。「国も県も支援してくれない。こんな環境ではやっていけない」「県は何をしているんだ。こんな時、公務員はいいですね」など不満の声として出てきます。
上記のような声がある場合、どちらの人を応援したいと思うでしょうか。多くの人は前者を応援したいと思うはずです。前向きな人の声を教師として、不平を言う人の声を反面教師としたいものです。今日も、明日も、明るく元気に行きましょう。