活動報告・レポート
2020年3月15日(日)
各県での日本書紀1300年の取り組み
空港に関する話

新型コロナウイルスの影響が拡大しているので、今直ぐの話にならないのですが、その後に備えています。現在、南紀白浜空港の国際線ターミナルビルを建設中で、令和3年度に完成する予定です。新ターミナルビルが供用開始すれば国際線の運航をしなければ、何ために新ターミナルビルを建設しているのか意味がなくなります。そこで航空会社に就航の検討をお願いしているのですが、なかなか難しいことが分かりました。関係者はもう分かっていることですが、同空港の滑走路は約2,000メートルなのですが、大型機は最低2,500メートル必要なため、ハード面で就航できないのです。つまり滑走路を2,500メートルにすることが、国際線就航の条件になります。

これは簡単にクリアできない課題なのです。この課題をクリアできれば、南紀の魅力である熊野古道や熊野三山、温泉などの観光地に直接、外国から訪れることが可能となります。外国の航空会社の日本支社は既に和歌山県の魅力を知ってくれているので、ハード面での条件さえ整えば、就航可能となる可能性は開けてきます。

継続した協議が必要ですから、これらの航空会社と関係構築に努めます。

各県での日本書紀1300年の取り組み

令和2年は「日本書紀」編纂1300年の節目の年です。全国で記念事業が開催されようとしています。三重県、奈良県、島根県がシンポジウムを開催する情報を知らせてくれました。

知らせてくれたこのシンポジウムの開催概要は次の通りです。

「三重県・奈良県・島根県・皇學館大学連携シンポジウム 『神話を旅する〜日が昇る聖地から日が沈む聖地へ〜』

三重県、奈良県及び島根県は、『記紀・万葉・神話』にゆかりがあり、3県で連携して記紀神話や歴史文化を核とした観光情報発信を行っています。連携事業の一つとして、三重県・奈良県・島根県・皇學館大学連携シンポジウム『神話を旅する〜日が昇る聖地から日が沈む聖地へ〜』を企画しました」というものです。

ここでは彬子女王殿下による「神話を旅する〜フィクションとノンフィクションの間〜」の講演や「神話を旅する〜伊勢、大和、出雲をつなぐもの〜」と題したパネルディスカスが予定されています。

また宮崎県でも「日本書紀」編纂1300年記念事業として「神話のふるさと みやざき温故知新ものがたり」が計画されています。

「宮崎は、古事記や日本書紀に描かれた日本発祥にまつわる日向神話の舞台であり、多くの伝説や伝統文化、史跡等が残されていますが、平成24年は古事記編纂1300年、また、平成32年は日本書紀編纂1300年という大きな歴史的節目に当たります。

今後、平成32年までの期間に、各種イベントやシンポジウム等を通じて、昔から受け継がれてきた伝承や伝説、伝統芸能等の地域の文化資源や観光資源等に光を当て、県内外に強力に情報発信していきます」というものです。

また奈良県では「記紀・万葉プロジェクト」が開催され続けています。

「奈良県が発信する、現代と古代、古代と未来、そして、みなさん一人ひとりが楽しみながら、歴史とのつながりを実感する取り組みです。

平成24年『古事記』完成1300年から今年『日本書紀』完成1300年というふたつの節目の年をつなぐ9年間にわたるプロジェクトです。『古事記』『日本書紀』が編纂され、数多くの万葉歌が詠まれた地・奈良県では、『記紀・万葉集』をはじめ、そのほか連綿と受けつがれてきた様々な文献、地域の伝承なども含む豊かな歴史素材を活用しながら、多面的にすすめていきます」という取り組みです。

令和2年以前から、これらの企画をしているそれぞれの県の取り組みに敬意を表します。

和歌山県の食材

先日、大阪市内まで和歌山県の食材の提案に伺いました。和歌山県が通年提供できる食材と四季折々の食材の提案をしてきました。社長以下の役員会で協議した結果、「和歌山県の食材を取り扱いたい」という結果になったことの連絡をいただきました。和歌山県産の食材の良さを評価してもらったことを嬉しく思います。

多くの飲食店は直接、新型コロナウイルスの影響を受けています。厳しい環境にあるので、影響が治まった暁には、和歌山県産の新鮮な食材がお役に立てることを願っています。