活動報告・レポート
2020年3月6日(金)
向陽高校
一般質問四日目
一般質問四日目

一般質問は四日目を迎えました。今日も四人議員が登壇して県政の課題について議論を交わしました。空き家対策、水道事業などの議論があり聞くことで勉強になっています。議員はそれぞれ現場の声を聞いていますから、地域によって異なる事情と課題があり、それらを解決に向かわせるための取り組みをしていることが分かります。

そして常に感じていることですが、当局は直ぐに現場確認をしてくれ課題を共有してくれています。和歌山県は課題に対して素早い対応をしてくれていると思います。今回も新型コロナウイルスに対しての対応も同様で、迅速かつ必要な情報を公開しています。

そして来週3月9日は一般質問最終日となります。

向陽高校

県立向陽高校を訪問しました。3月2日の卒業式が国と県教育委員会の要請で中止となりましたが、予行練習の日に卒業証書を授与しています。中止が決定したのが木曜日、予行練習の日が金曜日に予定していたのですが、突然の変更に学校は見事に対応してくれていました。

予行練習の日に先生と卒業生との間で卒業証書授与を行い、卒業式の代わりに挙行したのです。卒業生代表は答辞でいきなり言葉に詰まったと聞きましたが、突然のこともあり、また三年間の思い出を振り返り感慨深いものがあったと思います。

卒業生が去った後は休校となっているので、校内に生徒の姿はなく当然、生徒の声は聞こえません。先生方がいましたが「生徒がいないと寂しいですね」と話してくれたように、主役がいない学校は寂しさがあります。休校中ですからクラブ活動も休みになっているので、校内は先生方だけがいることになります。

向陽高校

今春、スポーツで無観客試合がありますが、学校で生徒がいないように選手と応援団、お客さんがいなければ競技は寂しいと思います。応援の力が選手の力を引き出してくれることを改めて感じます。応援してくれる人がいる。お客さんが来てくれる。話を聞いてくれる人がいる。だから頑張れるものですし、力を発揮できるのです。

先生に「体育館で生徒がいない中、先生がマイクで訓示を述べても訴える力は弱いですよね」と話しましたが、聞いてくれる人がいなければ社会は成り立ちません。舞台に立つ人も、それを見てくれる人も、どちらも主役であることに気付かされます。

自分が頑張れるのは来てくれる人がいる、話を聞いてくれる人がいるからで、一人で物事を成すことはできないことが理解できる環境に今あります。

4月、新入生を迎えることになりますが、やはり「人が集まることが楽しい」。そんなことを感じさせてくれる光景でした。教育現場は大変な環境にありますが、先生方は懸命に教育に向き合ってくれています。春に、今取り組んでいるその芽が花を咲かせることを心から楽しみに、そして期待しています。

責任を取る

向陽高校では秋に体育祭と文化祭を行っています。卒業生が在校していた令和元年の秋にも体育祭を行っています。その時は猛暑で大変な環境だったようで、熱中症の症状で複数の生徒が救急車で運ばれたことがありました。幸い何事もなかったので、今振り返ると懐かしいのですが、当時は大変な状況だったようです。

体育祭を途中で中止したのですが、向陽高校のメイン行事であるクラス対抗応援合戦を生徒はとても楽しみにしているので、後日、それだけを実施することにしたのです。熱中症で中止した体育祭なのでその種目を実施することの判断に迷いがあったようですが、最後は校長先生が「責任を取る」覚悟を決めて実施したのです。

約1時間の応援合戦はクラスの団結につながり、卒業生の思い出となったので、素晴らしい判断だったのです。でもその判断は「責任を取る」覚悟の上に成立したものです。責任者が責任を取る覚悟を決めることは簡単なようで難しいことです。

「責任を取る」覚悟が物事を動かす力になると感じました。体育祭に関わるとても良い話を聞かせてもらいました。