活動報告・レポート
2020年3月1日(日)
故郷の偉人の顕彰
故郷の偉人の顕彰

故郷の偉人顕彰について話し合いました。福井県でも、記念館の設置や子ども達への教育の場において偉人を大切に敬っています。福井県は学力が高い県で、このことは関係しているのかどうか分かりませんが、複数の要因の中の一つかも知れないと議論を行いました。地元の偉人の足跡を知り功績を学ぶことは、身近な人が立派な人であることを感じ、「自分もそうなりたい」と思うことも考えられます。小さい頃の環境、教育はその後の人生に大きく影響しますから、偉人教育と関係性もあるような気がしています。

そんな福井県の偉人の一人に橘曙覧氏がいることを知りました。橘氏は幕末の歌人で「独楽吟」という和歌を唱えた偉人だそうです。僕は知りませんでしたが、福井県では偉人教育を行っているので、多くの人が知っているそうです。

この「独楽吟」とは、「たのしみは」で始まり「・・とき」で終わる形式の約束事がある和歌です。数種類の和歌を教えてもらいました。

中でも有名な和歌があります。それは1994年に明仁天皇と皇后美智子(いずれも当時)がアメリカを訪問した時、当時のビル・クリントン大統領が歓迎の挨拶の中で橘曙覧氏の和歌を引用したのです。

それは「たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時」の句ですが、これを引用してスピーチをしたのです。

この和歌の意味は「私の楽しみは、朝起きた時に昨日までは見ることがなかった花が咲いているのを見る時である」というものです。この話の解説を伺ったところ「大統領はこの和歌を通して日本人の心の豊かさを称えたもので、日本人の感性の素晴らしさを陛下に伝えたもの」だと言われています。

橘曙覧氏の「独楽吟」は、「たのしみは」で始まる日常の出来事を「楽しい」と受けとめることで、日頃見失っている大切なものに気づくことを教えてくれています。

福井県は、全国的には無名であっても伝えるべき故郷の偉人のことを子ども達に教え称えているのです。この素晴らしい教えと偉人の顕彰は、和歌山県として是非とも見習うべき姿だと思います。

龍馬会

「紀州宗光龍馬会」会長から、越前龍馬会に出席した時の報告を聞かせてもらい、僕からは高知県で開催された全国龍馬会総会に出席した時のことを報告しました。

会長は「陸奥宗光と坂本龍馬」について講演を行い、江戸から明治期に活躍した人物を通じて和歌山県と福井県のつながりを説明してくれました。坂本龍馬の功績と共に、両県の偉人の功績についても説明し、越前龍馬会から歓迎してもらっています。

令和2年の龍馬会「近畿北陸ブロック会議」は福井県で開催されます。越前龍馬会は設立20周年に当たることからブロック会議を開催し、故郷の偉人の案内板を設置する事業計画を立てています。その計画は海援隊の一人である関義臣氏で越前市にその生涯を紹介する案内板を記念事業として設置することを伝えてもらいました。

「紀州宗光龍馬会」も近畿北陸ブロックに所属していることから、ブロック会議に参加して、交流を深め、和歌山県でも近畿北陸ブロック会議の誘致に向けた取り組みを話し合うことを協議しました。

懇談

和歌山県出身で、大阪で会社経営をしている方が、和歌山市まで打ち合わせのため来県してくれました。いつまでも故郷のことを想ってくれていることを嬉しく思います。事業を通じて故郷に役立つことを考えてくれていますし、和歌山県出身者が活躍してくれていることを嬉しく思います。引き続き交流機会を持ちたいと思います。