令和2年3月2日に予定していた公立高校の卒業式が中止になりました。そのため出席を予定していた県立向陽高校も卒業式が中止となりました。一生に一度の卒業式が中止になったことで生徒の心情を思うと言葉がありません。そして本日は卒業式の予行練習の日でしたが、卒業式が中止になったことから、予行練習を本番に置き換えて卒業証書授与式として実施しました。先生方、卒業生にとって本意ではなかったと思いますが、卒業の日を迎えたことを前向きに考えて欲しいと願っています。
そして僕が同窓会長として卒業式で予定していたお祝いの言葉を以下に記します。
祝 辞 海草・向陽同窓会 会長 片桐 章浩
卒業生の皆さん、令和2年3月2日、卒業おめでとうございます。心からお祝いいたします。
卒業を迎える皆さんは、この日を待っていたのではなくて、恐らく「来ないで欲しい」と思っていたのではないでしょうか。向陽の卒業生の一人である僕は、今でも卒業式の日のことを鮮明に覚えています。
友人との別れ、校舎と教室との別れの寂しさ、そして旅立つ不安を感じていました。卒業式前の教室で明るく振舞ったクライメイト達との時間、卒業式を終えた後の教室の寂しさ、校門を出る時の「もう戻ることはない」という気持ち。全てが今すぐ思い出せる人生の宝物として心に残っています。
人生の様々な場面で感じる寂しさや希望などの感情はたくさんありますが、高校の卒業式は最高の瞬間で得難いものだと思います。何しろ16歳から18歳までの3年間の思い出というかけがえのない時間が詰まっているからです。向陽高校で得たものは人生で必ず役立つものとして、既に皆さんの身体に備わっています。
僕の場合は、次のようなものを今も持っています。
- 共に喜び合える、苦しさを分かってもらえる友達ができたこと。
→ 今も交友は続いています。 - 学ぶことの大切さを理解できたこと
→ 学ぶことで多くの課題を乗り越えられます。 - 時間は流れていくものでそこに留まれるものではないこと。
→ だから頑張れるのです。 - これから立ちはだかる人生の苦しい場面を乗り越えるために必要な、「希望がある」という思い出せるシーンを持っていること。
→ 高校3年間の思い出は永遠です。 - 卒業式という消えることのない経験ができたこと。
→ 一日で寂寥と感激、期待などを味わえる経験はそれほど多くありません。
皆さんが、人生の宝物を受け取る日が今日の卒業式です。
希望ある人生の一歩を迎えた皆さんの卒業式、心から「おめでとう」
以上が僕からの卒業メッセージです。卒業おめでとう。
新型コロナウイルスへの対応のため、児童養護施設、子どもシェルター、そして作業所を訪ねました。これらの施設では十分に対応できていないと思ったので、訪問して必要な対応を行ってきました。
それぞれの施設から「対応してもらったことに感謝しています」、「困った事態になっていました。職員が手分けして対応していたのですが、追い付かないところがあり困っていたところに来てくれたことを嬉しく思います」などの言葉をいただきました。
人は不測の事態に遭遇した時、咄嗟に対応することに慣れていません。みんながしないとしても誰かが不測の事態に対応することが必要です。こんな状況下においては普段と違う頭と行動が求められるので、対応できたことを嬉しく思います。
昨日に引き続いて一般質問の打ち合わせを行いました。当初予算として提案されている議案に対する質疑を予定しているため、議員からの提案型よりも内容を質す質疑として登壇する予定です。令和2年度の新政策として提案されている議案について価値を高めていきたいと考えています。