活動報告・レポート
2020年2月26日(水)
太陽光発電意見書
太陽光発電意見書
太陽光発電意見書

和歌山市八幡台自治会が地元で計画されている太陽光発電に関する意見書を和歌山県に提出することになりました。本日、当局に提出することになっていたので立ち会いました。提出された意見書は2,578通にも及ぶもので、分厚い意見書を拝見して、地元の皆さんの熱意を痛感できました。

地元に太陽光発電ができることに関しての安全性への不安、事業者に対する不信感などを聞かせてもらいました。平穏な生活をしている中で、その生活が脅かされるような計画に対して不安を感じていることが伝わってきました。

「私達は平穏な生活をしたいだけです」、「説明会の時以外に事業者に会ったことはありませんし、説明会での質問に対する回答もありません」など、意見書の提出と共に、不安を感じさせる意見を聞かせてもらいました。

県は条例に則って中立、公平に審議と判断をすることになりますが、議員の立場としては地元の皆さんから聞かせてもらった思いと意見を尊重したいと考えています。皆さんがそれぞれ災害への備えをしている中で、自分では防御できないような不安を感じるような計画を受け入れることができない思いが伝わってきました。

和歌山県では、県民の皆さんの生活環境、自然環境、そして安全な環境を保つためにこの太陽光発電に関わる条例を制定しています。条例を制定した当初、つまり条例の範囲に入る具体的事例が発生していなかった時は、「果たしてこの条例は地元の皆さんの思いを聴きとれるものになっているのだろうか。林地開発を伴うものは条例制定の前に求めていて地元同意書を求める方が地元のためになるのではないか」と思ったこともありました。

しかし条例の範囲に入る事例が発生している現在、条例に基づく地元説明会の開催と皆さんから意見書を受け付けることなどの条例に則った手続きは、地元の意見を聞き、意向を反映できるしくみになっていることを実感しています。代表者の同意書の添付があれば、地元の皆さんの意見はそれと同一と見做すのではなく、一人ひとりの意見を聞くことが可能となるこの条例は良い条例だと感じています。

今回の参加者の方から「地元が計画に賛同できないと思い活動しているから県は対応しようとしているのではないですか。もし地元が動かなかったら守ってくれないのではないですか」と質問がありました。それに対して「仮に地元に動きがなかったとしても、地元の皆さんのことを放置することはありません。議員として大規模な開発計画があれば地元の皆さんの意見を聴き取りに行きますし、何も行わないから『地元は同意しているんだな』とは思いません。ですから、現状からはあり得ないことですが、地元が何も行動をしなかったしても、地元に入り皆さんの意見を聞いて議会の場で取り上げます」と答えました。

ただ当局は地元の皆さんの意見、事業者の意見を条例に則って審議と判断をする公平な立場を取りますから、審議する過程にある現段階では見解を明確にすることはできません。どちらかの立場を取れば不公平な審議なりますし、公平な行政にならないからです。地元の皆さんにはこのことを理解していただき、行政手続きを進めていくので不安だと思いますが、結論までの時間をいただきたいことを伝えました。

和歌山県条例は、地元の皆さんの意見をしっかりと聞くことのできるしくみになっていると感じていますし、全国的にも強い条例だと感じています。

水道事業
感染症予防のための消毒液

和歌山県内における水道事業について話し合いました。これは人口が減少している中で将来に亘って水道事業の健全運営ができる方法や安全対策などの話し合いを行ったものです。水道事業で収益をあげる方法を提案し、将来に及んでも維持管理できるしくみを提案しました。どの地方自治体でも水道事業を、安全に収益を上げながら維持していくことが検討すべき課題です。その課題に向かい合っています。

余談ですが、この自治体の庁舎のトイレに入りました。感染症予防のために手洗いの励行と消毒液が配置されていました。感染症対策を講じていることは来庁者に安心感を与えるものです。

一般質問打ち合わせ

令和2年3月5日に予定している一般質問の打ち合わせを行いました。当初予算案の審議を行う議会ですが、予算案と新政策を中心とした質問と議論を交わす予定です。