活動報告・レポート
2020年2月8日(土)
全国龍馬社中役員総会
全国龍馬社中2020役員総会

高知市にある龍馬の宿「ホテル南水」で開催された「全国龍馬社中2020役員総会」に参加しました。和歌山県から「紀州宗光龍馬会」代表として、役員総会に参加できたことを光栄に思います。

言うまでもなく、龍馬と同じ時代の和歌山県の偉人は陸奥宗光ですが、その兄貴分が坂本龍馬であり、龍馬は宗光を弟のように可愛がっていたと言います。龍馬が描いた新国家の夢を明治政府で目指したのが宗光ですから、今につづく時代の基礎を作ってくれたのがこの二人の英雄であり偉人です。

紀州宗光と土佐龍馬をつなぐ役割を果たしたいと思い、全国龍馬会の理事、役員が集まる役員総会に出席したものです。龍馬を慕い、尊敬し、その志を生き方に反映させている龍馬会の皆さんとの懇談は楽しく夢を感じる時間でした。

役員総会では議案の提案と審議、そして議決がなされましたが、令和2年の全国大会、所謂、「龍馬World」は愛媛県松山市で開催されることが承認されました。席上、隣になった愛媛龍馬会役員の皆さんと懇談しましたが、大会開催に向けた準備をしている中で、やりがいと熱意を感じていることが分かりました。役員総会で提案することを楽しみにしている姿を見て、僕も嬉しくなりました。

全国龍馬社中2020役員総会

今回の「龍馬World」の開催日は2020年10月10日。「2020.1010」と、とても語呂合わせが良い並びになっています。参考ですが、全国大会である「龍馬World」は高知県で開催した翌年は他の都道府県開催というローテーションを繰り返していきます。過去、この大会には開催地の知事、市長が必ず来賓で来てくれているように誘致した市にとって大きなイベントとなっています。今回のプログラム案を確認し、愛媛県知事と松山市長が来賓に名前を連ねていたので聞いたところ、「勿論、二人とも出席してくれます」と答えてくれました。

今年の松山市は、全国の龍馬会員が集まることになりますから、街はとても盛り上がることになります。

龍馬が生まれたまち記念館

さて役員総会が開催された「ホテル南水」は龍馬の生誕地跡に建てられています。龍馬ファンにとって聖地のような生誕地で、龍馬会役員総会が開催されるなんて凄いことだと思います。龍馬の志が役員に乗り移っているような真剣で明るい、そして夢のある企画が提案され、議論が展開していきました。

この中で興味深い話がありました。司馬遼太郎氏が今から35年ほど前に高知県で講演を行なった時に話したことです。

「皆さんは龍馬を神格化していますが、龍馬は今から約150年前に生きたたった一人の人間です。私達と同じ人間なのです。だから神格化しないで客観視して欲しいと思います。人間龍馬を客観視すれば、私達も龍馬と同じようにやろうと思えば行動できます」という趣旨の話です。

流石、司馬遼太郎さんです。高知県で龍馬のことを、人間龍馬であることを伝えたのですから。この話の趣旨は、龍馬の姿形を真似るのではなく、志を真似ることを伝えたかったのだと思います。そう思ったのは、現在の全国龍馬会会長の橋本邦健さんが、この会場にいたと聞いたからです。当時、若い橋本さんは尊敬する龍馬の姿を真似て会場にいたそうです。司馬遼太郎さんは橋本さんを見て言ったのではないと思いますが、橋本会長はきっと「姿を真似るだけではなく志を真似るべきである」と思ったことでしょう。それから龍馬のごとく、全国龍馬社中会長として活躍を続けています。平成、そして令和の時代に龍馬の精神を引き継ごうと思っている全国の龍馬ファンをひとつの組織にまとめているのです。

龍馬が生まれたまち記念館

今回、多くのことを得ましたが、この話を聞くことができただけでも大きな価値があると思っています。

尤も全国龍馬会役員の皆さんとの交流は、リアルな価値がありました。坂本龍馬十代目や前高知県知事の尾崎さん、高知市長、JR四国社長も出席しているなど、高知県民は故郷の偉人を尊敬し、その志を受け継ごうとしていることが分かるものでした。

高知県民は龍馬が大好きだからその心が全国に伝わり、全国に龍馬ファンが多いことだと感じました。和歌山県に「宗光ファンはどれだけいるのだろう」、「宗光を龍馬のように熱く語る人はどれだけいるのだろう」と思うと、その差を感じざるを得ませんでした。羨ましい限りです。

また高知空港は高知龍馬空港ですし、JR四国では令和2年4月18日から入明駅に愛称として「志の龍馬駅」と名付けることを発表してくれました。駅名に人の名前がつけられるのは他にないと思います。更に、この駅には新たに志の龍馬像を建立することが決定しています。玄関口である空港や駅に名前をつける。高知県民は龍馬が大好きなことが分かります。

龍馬が生まれたまち記念館

ここは龍馬生誕地ですから、龍馬が生まれたまち記念館や生誕地の碑が町に誇らしさを持たせています。

また役員総会を終えた時、ご一緒した方々から「片桐さんと出会えて良かった」、「和歌山県って良いところですね、和歌山県に行きます」などの言葉をいただきました。

高知県で和歌山県の良さや観光、偉人のPRをすることもできるなど、成果を出すことができました。