第85回目となる「片桐章浩を応援する会」主催の議会報告会を開催しました。同会の会長から「新年最初の議会報告会を開催します。今回が数えて85回目ですが、最初の頃はカウントしていなかったので、通算99回目になると思います。85回目ですが記念すべき100回目を迎える会を重ねてきました。今年一年も毎月開催していきますので、楽しく有意義な議会報告会に仕上げていきたいと思います」と挨拶がありました。
また相手を思いやる気持ちのことを称して「(人の)ためにする」話も聞かせてくれました。食べ物や飲み物を前に置いて必要なものを確保するゲームがあるようです。自分が食べられる量を確保する人もいれば、たくさん確保する人もいます。食料と水などを確保したらタイムオーバーとします。
そこからがゲームの開始で、自分が確保した食料と水を隣の人に渡して、その人から食べさせてもらう、水を飲ませてもらうのがゲームとなります。食べさせてもらう人は話したらダメ、食べさせてくれる人のタイミングで食べるというルールに縛られます。つまりたくさん食料や水を確保した人は、隣の人から隣の人のペース配分で食べなければならないのです。
これは「自分だけ」という考えと「みんなのために」という考えをするためのゲームです。みんなのためにと思ってゲームに参加すれば、自分が食べられる量の食料と必要な水を確保する筈で、そうすることによって多くの人に食料と水が行きわたることになります。
こんなゲームをした体験談も話してくれて「今年は『ためになる』行いをしましょう」と話し合いました。
さて議会報告会は、今月、エフエムワカヤマの番組で話したことをベースに説明を行いました。
和歌山市にスケボー施設ができるまでの取り組みについて。2020東京オリンピックまでに完成させることを目指した活動の経緯を説明しました。
和歌山市を元気にするライブ活動について。「チーム片桐」を結成してライブを企画しています。県議会でも「ナイトライフの楽しみ方」が真面目に議論されています。地元の人の集まれる場所、楽しめる場所と共に観光客が楽しめる場所が必要とされています。和歌山市で音楽を楽しめる場所があれば、若い人たちを中心に街に出てきますし活気が生まれます。外食による飲食費の支出の全国で一位は高知県で、和歌山県は最下位となっています。これは統計ですから何を示しているか意味付けは色々できますが、高知県は夜に街に出る人が多く、観光客も楽しめる場所があり活気があるとも言えます。残念ながら和歌山市はその逆だと言えるのです。
これを是正するためにも、ライブハウスなどで音楽を楽しめる環境を創り出すことは大事な取り組みだと考えています。
平成15年度の大新幼稚園の廃園について。当時、二つの幼稚園の廃園が和歌山市の大きな問題であり政策の争いでした。当時の和歌山市議会も廃園推進派と存続派に分かれて議論を戦わせました。新人議員だった僕は反対派の立場を取り、保護者の方々と存続に向けた取り組みを行いました。しかし結果も多数決で二つの幼稚園は廃園となってしまったのですが、議員活動の原点はここにできました。つまり社会的立場の弱い人の側に立って物事を考える、行動することです。これは今も活動するにおいて大切にしていることです。
地方自治体は県民、市民のためにあるのですが、法律や条例、規則などによって一定の取り決め、つまり行動を拘束するためのルールがあります。自由があるといっても、社会は何でもかんでも自由にできるものではないからです。多くの人が安全に、安心して、そして気持ち良く生活するためのルールがあります。地方自治体はルールを適用しながら県政、姿勢を運営していくのが基本ですが、ここに人としても思いやりを持って運用することも時には必要です。
人間の心を持ったルールの運用をしなければ、AIが判断することと同じになってしまいます。そんな社会は、果たして快適で楽しい生活ができることになるのか疑問があります。心がある社会、思いやりがある社会、助け合う社会であることが必要だと思います。
そんな判断をして議論と行動することが議員の基本的姿勢だと思っています。大新幼稚園廃園から16年が経過しました。令和2年の向陽高校卒業生の成人式で、その時の児童に会いました。彼は今年成人式を迎え、向陽高校卒業生の同学年の幹事をしてくれていました。そこで再会して話を交わすのですが、これもあの時の活動が間違っていなかったことを証明してくれていると思います。もしあの時の市議会議員が、大人が、保護者と子どものことを想わない行動と心のない決定をしていれば、この再会はなかったと思います。あの時の立ち位置と行動があったことが、現在につながっていると思います。こんな過去から現在につながるご縁を大事にしたいと考えています。
時間は同じ長さについて。僕の好きなエピソードを紹介しました。時間は同じ長さを持っていること。それは、時間は同じ価値を持っていることなのです。受験の日も、入社式の日も、大事なプレゼンの日も、何もすることのない日であっても、同じ長さであり、同じ価値を持っているのです。だから何もするとこのない日も大切な日と同じなので、本を読む、映画を観るなど、何もない日に行動を伴わせることが大切だと思います。
何時も緊張していると心身が持ちませんが、何もない日の過ごし方を大切な日に近づけるように過ごすことを意識したいと思います。
他にも四国新幹線やロケット射場の取り組みなども説明しました。
議会報告に続いて実施した意見交換では、以前から課題としていた空き家の解体が始まっていることの報告をいただきました。ひとつ問題が解決したことを嬉しく思います。