活動報告・レポート
2020年1月25日(土)
和歌山県の活性化について
和歌山県の活性化について

東京在住で地方創生に関わっている方から「和歌山県は素晴らしいところなので活性化について面的な話を聞かせて欲しい」との依頼がありました。

ひとつは和歌山市中心市街地の再生です。南海和歌山市駅の建て替えによって、駅舎に商業施設とホテルが入り、隣接場所に市民図書館が入ります。それ以外にも市民会館、県立医科大学薬学部の開設も控えているなど再生計画が進んでいます。しかし中心地の弱点は、JR和歌山駅と南海和歌山市駅とも距離が離れているため、通勤、通学の方が帰り道に立ち寄れない点にあります。現在、JR和歌山駅前のけやき大通りには新しい飲食店が立ち並び、それぞれのお店がお客さんで賑わっています。駅前の利点を生かした飲食店が流行っている反面、中心地の商店街にお客さんが少ない状況となっています。

集客施設や賑わいを創出できる施設などが必要だと考えています。これからの商店街のあり方を考えると業態を変えていく必要がありますし、駅と心理的距離が近くなるような商業地のあり方を考える必要があります。

これら課題を解決するための意見を聞かせてもらうことになりました。

また和歌山県としては、白浜町が中心となって、羽田空港からの便がある南紀白浜空港を核とした観光交流やワーケーションなどのビジネス需要を生み出しています。

羽田空港からの移動時間が1時間なのでワーケーションに適した地域として、既にオフィス施設が活用されています。

県外から和歌山県の活性化について問い合わせをいただいていることを嬉しく思いますし、和歌山県中期計画の実現と共に、時代の変化に応じた将来に向けた構想を考える必要性を感じています。

地方移住

都会から地方移住についての話を交わしました。新春の挨拶に伺った時に「日経トレンディ」に掲載されている記事のことを聞きました。それは「地方移住、老後に住むなら田舎より松山や宇都宮」という記事で、その中に和歌山市も含まれているというものでした。

この記事の中での地方都市選びのポイントは次の通りです。

  1. 人口の目安は約50万人。人口は都市の商業力や潜在力を示す根拠になるそうです。
  2. 人口密度は1,000人/km²以上。商業地域がコンパクトにまとまっている目安になるそうです。
  3. 大都市へのアクセスが良いこと。

総括的な評価として「コンパクトで移動しやすく、生活サービスやエンターテイメントが充実していること。そして市役所や百貨店、飲み屋街などがあり、タクシーで1〜2メーター以内にそれらの機能が揃っていること」が暮らしやすい都市の条件だとしています。

先の二つの都市の他、前橋市、岐阜市、奈良市、高松市、熊本市が該当する都市ですが、それに準ずる都市として和歌山市も入っています。

これらの指標が全てではありませんが、和歌山市も都会から移住に適した候補地であることを認識しておきたいと思います。