活動報告・レポート
2020年1月24日(金)
人と人が会うこと
人と人が会うこと

東京から友人が和歌山市を訪ねてくれました。近況を聞かせてもらったことと、和歌山県活性化のアイデア、提案も聞かせてもらいました。

東京から見た和歌山県は「自然があり食べ物が美味しいところで、かつ熊野古道や高野山の世界遺産があるので最高の場所だと思います。外国人が評価しているのは自然と世界遺産ですが、ここに食事や精神性、そして交通の利便性と環境問題への取り組みの様を付け加えると、最高の観光地になりますよ」ということです。

鉄道に関しては、特急で新大阪から白浜までは約3時間、新宮市までは約4時間要しますから相当長く感じてしまいます。3時間から4時間も電車に乗っていると飽きが来るのは確かです。

でも電車で美味しい食事をいただきながら、電車の旅をするとなれば状況は違ってきます。和歌山県の海岸美を眺めながら食事時間を楽しむことができれば、乗車している長時間が利点になります。逆に1時間程度の乗車であれば、ゆっくりと食事を楽しむことはできません。和歌山県が半島であること。そして太平洋のまぶしさを感じる海岸線を走ることなど、利点があることを生かせば鉄道利用者を呼び込むことができます。

更に付加価値をつけるなら、一日30人限定のレストラン電車に仕上げれば良いということです。降車は南紀白浜の場合、そこから熊野古道と熊野三山を巡る旅へと続きますし、終点の新宮であれば、そこで一泊してから翌日熊野三山と熊野古道を巡る旅へと誘います。そして帰路は南紀白浜空港から羽田空港へと帰るコース設定が可能となります。このように特別電車と飛行機の利用によって南紀は優れた観光地となります。

また熊野古道は世界の人々を魅了している世界遺産ですから、巡礼の旅は水素バスを活用して欲しいところです。環境に優しいバスを走行させることで環境先進県和歌山県を世界に伝えることができますし、世界遺産の価値を高め自然を守ることにもなります。

更に廃校を利活用できる方法の話もあり、このようなアイデアを実現させることが活性化につながると感じています。アイデアを実現させるためには、感性と実行力が伴うことが必要です。

そして物事を動き出させるために必要なことは人と人が出会うことです。人と人が出会うことで確実に出会うきっかけとなった目的に向けて何かが動きだします。考えるよりも、検討するよりも、人と人が会うことこそ物事を動かす秘訣です。

「会わなければ何も生まれない」。どれだけアイデアを書き溜めたとしても、情報を得たとしても、会わなければ何も動かないのです。人と人が出会うことで物事が動き出すことは法則だと思いますから、物事を実現させたいのであれば、それに適した人と会うという行動を起こしたいと思います。

和歌山県を元気にするためのアイデアをたくさん聞かせてもらったことに感謝しています。これらを実行していくためには、そこに携わっている人と会うことが求められています。人と人をつなぐことのできる人の存在は極めて大切だと思います。

南龍会
南龍会

毎年恒例の南龍会が開催されました。同会の会長に尋ねたところ「発足してから45年ぐらいは経過しています。最初は5人から6人ぐらいが参加して始まった会です」と話してくれました。それ以降、活動を続けてきたことから会員数も増え、今では「これだけの人材を抱えている会を誇りに思います」とも話してくれました。

伝統は継続してきたことを意味していますから、大事にしなければならないと思います。何十年も継続するためには社会に対応するための変化を遂げてきたと思いますし、世代によって考え方が違うことからの見解の相違などの要因も乗り越えてきたと思います。

そして特別ゲストとして、和歌山から全国に活動の領域を広げているバイオリニストの「ミスターサカモト」に登場してもらいました。「ミスターサカモト」の演奏はとても楽しく盛り上がりますが、今日は登場した時から会場の雰囲気は絶好調となりました。

演奏の最初から最後まで拍手と笑いが絶えず、会長からも「こんな楽しい企画を考えてくれてありがとう。素晴らしい」などの感想を聞かせてもらいました。

私達の世代においても活動を継続していくことで、46年目以降の伝統を積み重ねたいと思います。私達は、伝統は一度途絶えると戻すことは難しいことを知っています。南龍会の活動の基礎は、人と人が会う機会を創り出すことです。これからもそんな場でありたいと思います。