「JP労組和歌山連協2020新春のつどい」にお招きをいただきました。今年もお招きをいただき挨拶の時間をいただきました。挨拶の趣旨は次の通りです。
新年おめでとうございます。議長、委員長の話を聞かせてもらいましたが、大変な経営環境の厳しさと組織の緊張感を感じました。皆さんのお役に立てる、励ませるような挨拶になるよう頑張ります。
皆さんもご承知の通り、和歌山市では今日の夜から22日の夜まで、水道管工事の為、広域的な断水となります。これだけ広域的に、そして長期的な断水は初めての体験なりますから、十分に備えをしておきたいところです。
一昨年の、台風第21号は広域的、長期的な停電を体験したところですが、今回は断水に備えることになっています。災害への対応は危機管理能力が試されますが、先の体験を後に生かすことが危機管理だと思います。今回の断水における市民生活への影響が予想できますが、真っ先に対応すべきことは高齢者、障がい者の皆さんに飲み水を届けること、そして福祉施設にも給水車を出動させることに尽きると考えています。断水に際して支援を必要としている方々への支援こそ行政が考えるべきことであり、その体制を整えておくことが危機管理です。これは先の停電の時に行った支援方法がお手本となります。助けを必要としている人のところを医療や学校と同等の支援を行う体制を整えておくことが災害発生時、今回のような断水を迎えるにあたって考えておくべきことです。これができていることが、危機管理ができているということになります。
今回、和歌山市は高齢者や障がい者の支援を行ってくれることになっていますから、この段階で過去の経験を生かしていると思います。
それにしても生活をしている中で電気や飲料水が供給されるのが当たり前だと思っていますが、なくなると生活の不便さ、仕事への支障を感じることを改めて実感しています。同じように郵便物が届く、インターネットで注文した品物が届くことは当たり前だと思っていますが、これも郵便制度が確立されているからであり、当たり前のことではありません。現代社会で生活を過ごすために必要なもの、繰り返しますが、電気、水、郵便などはそれに携わる人が懸命に支えているからであって、簡単に社会のしくみが成立しているものではないのです。当たり前のものが当たり前に提供されていることは大事なことですが、それを行っている人がいてこそ成り立っているものなので、誰が何と言おうとそのことを誇りに思いたいのです。
郵政事業に関して報道されていることがありますが、ここで米国でのパブリック・リレーションズの考え方が参考になると思います。企業や組織で不祥事が発生すれば影響は大きいのですが、本質は不祥事を発生させた経営者や一部の社員が非難されるべきであって、関与していない社員、組合員は非難される行為をしてないと考えて下さい。組織としての責任は取る必要がありますが、そこで働いている人は与えられた仕事を通じて社会における役割を果たすことを考えれば良いことです。
報道や組織に対する批判に委縮してしまって、仕事が疎かになることを避けるべきことです。当たり前のことを当たり前に遂行している姿勢が、社会で理解されるのだと思います。何故なら、先に触れましたが、当たり前のことは当たり前のことではないからです。当たり前のことを何もなかったかのように遂行することは小さなことですが、それが大きな組織の信頼回復につながるのです。
一部の経営者の不祥事で委縮する必要はありません。私達の仕事を社会は必要としているのですから。僕もこれまでの経験から応援できることはやります。一緒に今の困難に立ち向かって、この時を乗り切りましょう。
最後になりますが「新春のつどい」のご盛会と皆さんのご活躍を祈念してお祝いの挨拶といたします。ありがとうございます。
以上が挨拶の概要です。引き続いての懇談の中で皆さんからたくさんの言葉をいただきました。
- 「挨拶の中の励ましの言葉で元気をもらいました」。
- 「片桐さんは毎年、私達のコーポレートカラーと同じ赤色のネクタイをしてくれていますね。とても嬉しく思います」。
- 「片桐さんのホームページの活動報告を読んでいます。議会質問を読むと分かりますが、よく勉強されていると思います。インターネットで活動の様子を見ると、やっている議員、やっていない議員が分かるので、みんなで確かめる必要があると思います」。
- 「片桐さんの議会での一般質問を楽しく拝見しています。私達の関心のある、そして視点を変えたテーマで議論しているので、片桐さんの議会での活動を楽しみにしています」。
- 「よく登壇されていますね。議員によって登壇回数がばらついていますから、何回も登壇している議員のことをもっと知ってもらう必要があると思います」。
皆さんからの意見に感謝しています。