徳島県人会近畿連合会新年互礼会に出席しました。これは和歌山県徳島県人会顧問として出席させていただいたものです。和歌山県徳島県人会の会長を始めとする皆さんと出席して交流と、和歌山県との関係強化に努めました。
僕からは、徳島県と和歌山県との経済的なつながりとして、紀淡海峡ルートの実現を共に目指していることを伝えました。この計画は四国新幹線と高速道路の両方で徳島県と和歌山県を結び第二国土軸を形成しようとするものです。文化圏的には、海路の時代において両県は南海道でつながっていた地域ですから、今度は陸路でつながることは歴史的背景があるものです。
紀淡海峡ルートはそのまま関西空港と大阪駅などにもつながるため、関西地域全体に経済や観光面で好循環を起こすことになります。また大規模災害発生時には第二国土軸が形成されることと大阪湾沿いが高速道路で循環されているので避難や救助に資することになります。
ですからこの構想は何としても実現しなければならないと考えて、僕は和歌山県議会でも訴えていますし、徳島県知事は政府に要望を行っています。継続した活動によって将来の実現につなげたいと考えています。
飯泉知事の代理の副知事から「知恵は地域にあり」という知事の言葉を伝えてくれました。地域にこそ知恵があり、この国を変えること、そして支える力になっているので、故郷からの発信力を強めることを意識させてくれました。
徳島県人会近畿連合会からの主な連絡は次の通りです。
- 三好長慶をNHK大河ドラマにするための運動への協力について
- 近畿とくしま歴史講座の実施について
- 徳島と香港を結ぶ香港線の就航について
徳島県人会として、また参加者同士で協力関係を結ぶことができました。徳島県への観光は勿論のこと、和歌山県への観光にもつながる互礼会となりました。
また徳島県を拠点に活動を行っているシンガーの皆谷尚美さんが、アフリカのザンビア共和国を訪れた話をしてくれました。訪問した地域には水がなく「飲み水がないと思っていたら、それ以前に作業をした後に手を洗うことができないことに気付いた」と話してくれました。
和歌山市内の断水への対応をしていることもあり、この経験話を聞いて、改めて水や電気の有り難さを感じました。この時の体験を元にした歌があります。タイトルは「この世界の片隅で」ですが、誰かが誰かを待っていることを歌い上げてくれました。
歌詞の中には「嬉しい、元気の高まり、弾む笑顔。空を見上げる」などの言葉が登場し、元気をもらうことができました。これらの感情を持てることが幸せなことだと思います。
徳島県人会の皆さんとの大切な交流機会となり、両県にとって大切な関係構築につながったと実感しています。
毎月開催しているライオン会に参加しました。開会の挨拶の中で今回の「和歌山市の断水」について取り上げ説明を行いました。生活や仕事に影響を受ける人が多数いましたが、高齢者や福祉施設への対応を実施する説明をしたところ、今回の対応方針を理解してくれました。
ただ断水対象地域内の飲食店経営者にとって、断水期間の月曜日から水曜日までの休業は厳しいとの意見を受けました。「お正月の休みがあった後だけに、今回の売り上げの減少はとても厳しい」と言う話がありました。しかし今回の断水は事前に告知していることから営業補償対象外となるので、請求はできないことになります。このことも皆さんに伝えました。
「水がないと厨房が使えないしトイレが使えないので、開業したとしてもお客さんに迷惑が掛かるから休業する」という方が多くあったことも記します。