活動報告・レポート
2020年1月15日(水)
チュニジア共和国訪問団
チュニジア共和国訪問団
チュニジア共和国訪問団 意見交換

チュニジア共和国大使館から和歌山県に表敬訪問をいただきました。モハメッド・エルーミ特命全権大使とファタヒ・ジュラシィ参事官を始めとする皆さんです。そして「さくらインターナショナルグループ・ジャパン」の杉山敬子代表を始め、同グループの皆さんもお越しいただきました。心から歓迎いたします。

東京から来県されたご一行は和歌山県知事、和歌山市長、そして和歌山商工会議所を訪ね意見交換を行いました。

今回の訪問は、チュニジア共和国に「さくらインターナショナルグループ・ジャパン」の方々が200本の桜を植樹したことがきっかけです。和歌山県から桜を運搬し同国の首都チュニスなどに植樹を行ったのです。友好の証となった桜が育ち始めていることから、同国と和歌山県との交流につながっているのです。チュニジアから和歌山県に対してオリーブの木を植樹してもらっているように既に交流が生まれています。オリーブの木は、明日、大使と共に植樹することになっていますが、この訪問を機会に更に友好関係、民間交流に発展することを期待しています。

さて首都チュニスには日本庭園があり、和歌山県の桜はそこに植樹しています。桜の花が開くように両国が共に発展していくことを願って懇談しました。目指すべきことは政治的、経済的、文化的、そして人材交流などで、できれば民間企業の持っている技術を相互に生かせるようにできれば、訪問の目的を果たせると思います。

チュニジア共和国訪問団 意見交換

チュニジアとわが国は、1956年に国交を樹立して以来のつきあいをしています。和歌山県の企業が進出している話は聞いていませんが、わが国にとっては、政情が安定していることからチュニジアはアフリカやヨーロッパの門戸を開く国になり得ます。同国もその役割を果たしたいと考えて提案をいただきました。

さて大使から「桜の木はチュニジアに咲くアーモンドの花と似ています。桜は人生に似て、きれいで儚いもの」との話がありました。日本人と同じような感性を持っている方だと感じました。日本人にとって桜は特別な花です。それは国を代表する花という意味において、また桜が咲く4月は人生の転換点になることが多く、人にとって忘れられないターニングポイントになった出来事を桜と共に覚えているのです。

大使はこのことを「スペシャルなこと」と表現してくれましたが、人生の分岐点はどこの国の人であっても「スペシャルなこと」なのです。

桜を植樹してくれるだけではなく育てるためのノウハウも指導してくれていますし、今後はアグリビジネスにつながるような指導もして欲しいことの依頼もありました。同国はオリーブの最大の生産国であり、品質も優れていることを伝えてくれました。同国のオリーブを日本とチュニジアの両国で共同研究したところ、含まれているポリフェノールは他の国のオリーブの7倍も含まれているという結果が出たそうです。

農業と食材、そして健康は日本にとってもテーマであり、アグリビジネスの分野で交流ができないものか考えることも必要だと思います。

またチュニジアは天然資源が乏しいことから、農水産業が主な産業で、将来の発展に向けて人材育成が国を挙げてのテーマとなっています。これはわが国と同じ課題を共有しています。

チュニジア共和国訪問団

今年は大阪で開催される「オリーブオイル関西」に参加する予定ですし、3月にはJETROの訪問団が同国を訪れる予定になっています。和歌山県内の企業にも参加の呼びかけがありました。

今日の訪問が両国の架け橋のような役割を果たし、ゲートウェイになることを話し合いました。

知事からは「政策を考える立場の議員が、チュニジアを訪問して交流することを期待している」という話もしてくれるなど友好関係は深まったと思います。

大使からも直接感謝の言葉を伝えてくれるなど、両者の深い交流機会になったと考えています。

明日和歌山大学での懇談と大使による授業、そしてオリーブの木の植樹を行う予定です。明日も両国の架け橋になるような活動に努めます。

和歌山市飲食業組合理事会

和歌山市料理飲食業組合理事会に顧問の立場で参加しました。飲食業界の課題と今年の活動計画についての提案と議論が交わされました。店内禁煙の件、全国大会参加の件、組織の課題などの話が交わされ、認識を統一しました。

僕の挨拶は次の通りです。

新年おめでとうございます。本日、理事会に入らせていただき課題を共有させていただきました。店内の禁煙のことや飲食組合のあり方など難しい問題がありますが、皆さん、そして顧問の皆さんと共に解決に向けて取り組みたいと考えています。

さて本日、チュニジア共和国大使を始めとする方々が、和歌山県を訪問してくれています。友好のための訪問ですが、同国の皆さんと昼食を共にいたしました。地元の素材を使った料理を食してもらったところ「新鮮でとても美味しい」と感想を聞かせてくれました。和歌山県の魚を中心に全て地元素材を使った料理だったことで「和歌山県の食事は美味しい」ことを感じてくれました。そこで和歌山県の食材の評価をいただき、アグリの技術提携や民間でのアグリビジネスなどの話に展開することになり、今後の経済交流やビジネスの機会が生まれるきっかけになったと思います。これも和歌山県の食材、食事が美味しいことが流れをつくってくれたものと思います。

今日、「和歌山県の料理は美味しい」ことをチュニジアの皆さんに感じてもらえたように国内外に関わらず、和歌山県を訪れる皆さんから和歌山県の食事は評価を頂戴しています。これは和歌山県の誇りであり、お客さんに美味しい料理を提供し続けてくれている飲食業界の皆さんに感謝するばかりです。

和歌山県の料理や食材は県の印象を良くしてくれていると思います。業界発展のため、県外からお客さんに来てもらうとり組みを行いますし、飲食業界の課題解決に向けても活動を行うつもりです。皆さんと共に業界発展に尽力したいと考えていますので、本年も引き続きよろしくお願いいたします。

次のことは理事の方から依頼された検討課題のひとつです。

  • 新内地域内に交番を設置して欲しい。新内地域内の巡回や清掃活動は自分たちで行っていますが、街の治安維持のために交番の設置を要望したいということです。楽しい飲食機会を創り出すためにも交番の設置を求めたいということです。

このことは提言していきます。