県庁などでは仕事始めの日となりました。4日が土曜日、5日が日曜日だったことから、普段の年より仕事始めが二日遅くなったので、ゆとりを持ってこの日を迎えられたと思います。
県庁では知事の挨拶がありました。和歌山県の令和元年は「進」の年であり、令和2年は「創」の年であると期待を込めて話してくれました。
つまり昨年まで時間をかけて前進させた政策を、創り上げる年が今年だということです。小型ロケット射場、南紀白浜空港、そしてIRなど実現に向けて動き出している政策があります。前二つは実現に向けて動き始めていますし、後者は2年後に候補地決定に向けて取り組みを進めています。和歌山県土発展に向けてやるべきことをやり遂げる覚悟を持っている決意を感じることができました。
今年も県政への期待を感じてもらえるような活動を行いたいと考えています。
連合和歌山主催の新春の集いが開催されました。案内をいただき式典に出席させていただきました。知事、和歌山市長を始めとする来賓の皆さんと共に新春のお祝いを共に喜び合いました。
連合和歌山の会長が話してくれたように、人が働くことが社会の基本です。働くことなくして社会は成り立ちません。人間は社会で生きる存在ですから、どんな形であっても社会参画することが社会生活の基本です。
働くことで私達の、そしてみんなの社会を支えることが尊いことを感じる生き方を求めたいと思います。組織の中で一人でも働くことを拒否する人がいると組織の秩序は保たれなくなります。社会で働ける能力があるのに働く意思のない人がいると、みんなで支えあっている社会の基本が崩れることになります。
働くことは生活を豊かにする手段であり、賃金を得る手段でもあります。そして働くことを通じて成長していくことが社会における人の価値なのです。新入社員が半年、一年が経過した時、別人のように成長していることや、生き生きとしている姿を見ることがあります。人生の先輩として嬉しいことだと感じます。人として成長する、人が輝く、人が生き生きとしている姿は、それを見る人にとっても嬉しいことなのです。
今更ですが、「働く」ということを考え見つめなおす時間となりました。「働く」ことは「はたを楽にすること」と言いますが、人が動くことが働くことであり、動くことで傍にいる人を楽にすることができます。同様に、傍の人が動いてくれると自分が楽になるのです。周囲が働いているけれど自分が働いていないようでは、周囲の人を楽にしていないので、自分の存在を見直す必要があると思います。
はたの人を楽にさせたいと思うことが人として自然なことであり、人として持つべき思いやりの心です。「働くこと」は社会で生きる私達にとっての基本だと思います。
仕事始めに際して、市内の経営者と懇談する時間をいただきました。経営者も働く人も社会で必要なものは「徳」だと伝えてくれました。「徳」を磨くことが人としてやるべきことだというものです。
「徳」は小さなことを実践することで得られます。道に捨てられているゴミや会社の共用場所に捨てられているゴミを拾うことも「徳」を積むことになります。
困っている人がいれば助けることも「徳」を積むことであり、風邪の気配を感じた時に「トローチ」や「飴玉」をさりげなく渡すことも「徳」を積むことになります。いずれも人に対する小さな行為ですが、小さなことこそ「徳」を積む方法であり、積み重なった「徳」が増えていくと人格となるのです。
「小さな『徳』を積み重ねていく以外に『徳』を得る方法はありません」と話してくれたように、一気に大きな「徳」を得ることはできないのです。
小さな「徳」を積み重ねられる人になりたいものです。